お酒

2009年11月 9日 (月)

インターネットショッピング2 ~おいしいお酒を求めて~

はまっているネットショッピング。スイーツの他に、お酒も取り寄せてみた。ビールや日本酒は飲まず、リキュール類が多いのだが、その中でも、今は梅酒に凝っている。

梅酒は、酒屋ではなく、スーパーなどでも比較的種類が豊富に揃っているので、選択の余裕がある。近所の酒屋、スーパーなどをしらみつぶしに当たり、めぼしい梅酒はほとんど試してしまった。そこで、目をつけたのがお取り寄せ。

3インターネットで梅酒探し。店頭では見かけたことのない梅酒を一気に6本購入。しかも梅が名産である和歌山県みなべ町から。半透明のにごり梅酒やとろとろした果肉を感じるねり梅酒、フルーツ果汁を加えたブルーベリー梅酒など、珍しいものばかり。中には、2008年の日本一に輝いた梅酒も。 

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味わい深いもの、甘い食後酒タイプのもの、ジュース感覚で軽い飲み口のもの、それぞれ個性的で、 梅酒といっても奥が深いと思った。一口では語れない。いろいろ手を出してみて、自分好みの梅酒(お酒)を見つけたい。

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2009年1月13日 (火)

我が家のお酒ラインナップ

夫は毎日晩酌をしない代わりに、週末になると、私と一緒にグラスを傾ける。一番好きなお酒の種類は焼酎らしい。氷をグラスいっぱいに入れ、そこに焼酎を注ぐ。グラスを軽く揺らし、少し氷が融けたころ、口に少量含む。焼酎でもロックというのだろうか。私には真似のできない飲み方だ。

Photo_3私はカクテルが好き。果実や種子などのリキュールをミルクやソーダで割って飲むのが好きだ。甘くて飲みやすい。最近はまっているのは、イチゴのリキュールをミルクで割って飲むイチゴミルク。お子様だなぁと我ながら思う。そして、同じメーカーのゴマのリキュール。これもミルクで割るとおいしい。

Photo_4夏はソーダで割って飲むカクテルを作るが、冬はクリーミーなものの方が飲みやすい。冬は夏と違って、量は飲めないから。

昨秋ごろから、梅酒にも手を出すようになった。こちらは夫とともにロックで飲んでいる。夫に勧められてのこと。いつもはソーダで割るのだが、買い置きをしていないので、ロックで試飲してみたら、いつの間にか飲めるようになったのだ。一度飲めてしまうと、これもありかなと思え、最近はロックでいただくことが多い。慣れとは怖いものだ。

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飲酒は自分の力で止められなくなるほどの常習になると厄介だが、少量なら食欲増進や疲労緩和などいろいろ利点もある。夫婦の会話も増えるというもの。飲みすぎない程度にうまく利用して、夫婦水入らずの時間を、これからも楽しみたいと思う。

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2008年11月24日 (月)

深夜の語らい

昨夜は夫と夜更かしをした。夕食終了後、買って来たばかりのお酒の封を切った。しかも三種類。初めて口にする魅惑の液体に、時間を忘れた。

考えなければならないことや決めなければならないことが多すぎる。大なれ小なれあれど、人間は、常に何かしらの悩みの渦の中にいなければならないのだろうか。

いつしか、悩み事相談の場から、日々の生活や将来のことなど、様々なことについて語り合っていた。テレビを消し、静かな日曜の夜。気がつけば、日付が変わり、午前4時。夏なら、そろそろ空が白んで来る時間。細く開けたカーテンの隙間の奥には、初めて見る我が街の熟睡している姿が横たわっていた。

それぞれ愛用のお揃いのグラスにお酒が注がれたのが、昨夜の20時30分ごろだった。だから、トータル7時間半。毎日、顔を合わせている家族であっても、こんなに話すことってあるものなのだ。休前日でなければできないことだ。

お酒の持つ雰囲気と力で、夫の本音が聞けた。あの時はこんなふうに思っていたのか、この件に関してはこう思っているのかと、彼のことを、また一歩知るいい機会となった。そして、夫が分析する私の性格が的を射ていて、印象に残った。

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2008年9月 6日 (土)

晩夏に味わうニューサマーオレンジ

7ヶ月前に訪れた伊豆旅行のお土産第二弾。ちょっと遅すぎ…。大事にしすぎたかも。

第一弾は『イチゴ畑に連れてって』だった。イチゴのフルーティな味わいで、春爛漫といった感じのお酒だった。まるで春を持ち帰ったかのようだった。

Photo今回は、同じお店で買った『ニューサマーオレンジのお酒』。イチゴ畑~のようなネーミングはついていないが、薄い黄緑色のさやわかな印象のお酒である。

初恋の味とでも言おうか。甘酸っぱい清々しい風が口から喉を通っていく喉越しは、とても清涼感がある。あまり甘くないので、さっぱりしたい日に最適だ。

すでに、セミからコオロギへと、聞こえて来る虫の声がバトンタッチする季節を迎えた。もっと盛夏のころに開封すれば良かった。でも、今日のような残暑の厳しい日なら、まだまだピッタリ。

今宵も【Sea Side Bar 潮騒】の看板は、点灯している。

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2008年7月23日 (水)

SEA SIDE BAR

日曜日、この日オープンのビアガーデンで夫と二人、グラスを傾けた。Sea Side Bar 潮騒。海辺のテラス。二人のとっておきの場所。

月は薄い雲がかかり、霞んでいる。飛行機の赤と緑のランプが、飛行位置を示しながら、西の空へと消えていく。海の向こうで花火が小さく上がっている。足元の蚊取り線香の匂いが、日本の夏らしさに一役かってくれている。

Photo_3夫はビール、私はティーミルク。グラスの中の氷が小さくなっていくにつれ、体がほてってくる。アルコールが入っているからか、とても気持ちがいい。一週間の疲れが全身から抜けていくよう。

テーブルの片隅のキャンドルが、潮風に揺らめく。優しい小さな炎が、私たちの心をもつかみ、ゆったりした時空へと誘う。極上の寛ぎタイム。

毎週末でも通いたいSea Side Bar 潮騒。それは我が家のベランダ。今度の週末も、天気にな~れ!

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2008年6月 7日 (土)

紫いもの…

我が家は、週末の夜になると、自宅のリビングやベランダが、バーに変身する。照明も電球色のシャンデリアを半分消し、ムードを演出。キャンドルも、たまに登場する。

昨夜は自家製パインサワー。Photo_2夫が選定した芋焼酎を、沖縄で買って来たパインのリキュールとレモン果汁入りの炭酸で割った。甘酸っぱくも、大人のテイストに完成。

今宵は紫いものお酒のミルク割にでもしようか。紫いもミルクである。紫いもリキュールが珍しかったので、強く興味を惹かれた。アルコールに弱い女性でも飲み口よく飲めそうな感じ。カルーアミルクの紫いもバージョン。とてもミルキー。

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2008年6月 3日 (火)

誕生日を迎え

「○歳、おめでとう」

お弁当を作っていた私に、夫がニコニコしながら、お祝いの言葉をかけてくれた。昨日の夫の第一声が、私の誕生日を祝う言葉だった。素直に嬉しい。

結婚して初めて迎える誕生日だった一昨年はレストランでディナー、昨年はお台場デート。今年は平日なので、自宅でお祝いしてもらった。プレゼントは、沖縄島唄CD3枚と沖縄DVD1枚と豪華。仕事帰りにケーキも買ってきてくれた。週末はレストランでバースデーディナーにも出かけた。数日に渡り、お祝いしてもらったことになる。

Photo_3夫が買ってきたケーキは、夕食後に、冷やしておいたサングリアと一緒にいただいた。生チョコクリームのシンプルなデザインのケーキだが、チョコレートのほろ苦さとしつこくない甘さが絶妙なケーキはとっても美味。スポンジにちりばめられたクルミも、いいアクセントになっていた。年齢に関係のない数のローソクを一気に吹き消す。子どものように照れくさそうな笑顔で、無邪気に拍手なんかして…。

夫がおもむろにバースデーカードを取り出し、朗読してくれた。これはいつもの慣習。カードなのに、手紙のように長い文章が、夫の口から発せられる。温かい夫の気持ちがとても嬉しい。家ではなく、会社帰りに、どこかで書いてくれたバースデーカード。宝物だ。

Photo_2寝る前のひと時、プレゼントの中のDVDをそろって鑑賞した。八重山のいくつかの島を紹介しているDVDなのだが、夜も更けてきたので全部を見ることはできそうになく、その中で、先々月訪れた石垣島だけを選び鑑賞。美ら島の美しすぎる風景が、じんわりと、心の中に染み込んでいった。そして、私たちを安眠へと誘ってくれた。

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2008年5月12日 (月)

八重山旅行四日目 ~日本最南端の島・波照間島~

一期一会

朝も昼も夜も、竹富島の良さを存分に味わいつくし、今日は波照間島へと向かう。一日三便出航している高速船のうち、昨日は1便だけが出航したという船会社の話だった。今日はどうなるだろうか。出航時刻の一時間前に、判断が下るというので、とりあえず、船の出る石垣島まで行ってみるしかない。

宿泊代を支払う時、一抹の寂しさを覚えた。宿の選択は正解だった。ご主人はもちろん、この島で知り合った人たちとの別れは、少し寂寥感が伴う。

宿の車で石垣島行きの高速船乗り場(港)へ。同じ時刻の船で石垣島へ向かうのは私たちを含め5人。その他の宿泊者はと言うと…。

なんと、民宿の自転車で、全員が、港まで見送りのため、先回りしてくれていた。昨夜、一緒にゆんたくをしたメンバー全員が、港に集まったのだ。思いも寄らないことだった。

私のカメラで、全員で記念撮影をした。そうしたら、連鎖反応で記念撮影の嵐に。

一期一会。この言葉が頭の中を巡ったが、一人旅の者同士は、ずっとつながっていくのかもしれない。中には最高の仲間に巡り会えた人もいるかも。出会いは大切にしてほしい。

ゆっくり船が離岸される。子どもに返ったかのように、昨夜の友に思いっきり手を振る。何かそうしなければならない得体の知れないものに取り付かれてしまったかのように。

石垣島へ向かう【あんえい号】が、島に残る者と、島を後にする者とを分かつ。映画かテレビドラマのワンシーンのよう。おそらくみんなの心には熱いものがこみ上げていたに違いない。昨夜の忘れがたい素敵な夜に感謝しながら。

  

果てのうるま(サンゴでできた島)=波照間

波照間島行きの高速船は安栄観光と波照間海運から出ている。石垣島到着後、まず駆け寄ったのは、安栄観光のカウンター。声をかける前に、カウンターの上には“波照間島行き満席”の文字。

動いている、波照間島行きの高速船。ヤッター!えっ、でも満席?

安栄観光を諦め、波照間海運のカウンターへ。長蛇の列。不安がよぎる。昨日、島へ渡れなかった人が、今日押し寄せるであろうことは想像できる。果たして乗れるだろうか。

曇天の空の色を映しているのか、海は銀色をしていた。ビュンビュンとスピードを上げる高速船は、まるでトビウオのようにジャンプしながら目的の島を目指す。所要時間1時間。持参した沖縄民謡を聴きながらの船旅であった。音楽がなければ、もっと辛い船旅となっていたかったかもしれない。荒れる海の波の高さは、2~3mといったところだろうか。酔い止めを飲んだにもかかわらず、最後の方は、早く下船したくて仕方がなかった。

そう、波照間島行きの高速船に乗船できたのだ。定員があるので、波照間海運も満席が予測されたが、若干余裕があるように見受けられた。全便船が欠航となったら、どの島に今夜の宿を取るか、どの島を巡るかなどと思案もしたが、とにもかくにも、今日(4/24)は予定通り、波照間島へ上陸できるのだ。

チェックイン後、早速、自転車を借りて、昼食場所へ向かう。波照間島は、スペインのように、昼食後にシエスタ(スペイン語で昼寝・午睡・休憩の意味)という習慣があり、お店を閉めてしまう時間帯があるらしいのだ。そんな時間に食堂を探そうものなら、いつまで経っても胃袋は満たされないままになってしまう。14時をとっくに過ぎているので、ペダルを漕ぐ足にも、自然と力が入る。

Photo目指していた【青空食堂】は名前の通り、全席屋外となっており、プールサイドなどで見かける白いテーブルとイスが並べられている店だった。隣の空き地で飼育されているヤギがこっちを見ていた。

空腹に加え、開放的な空間Photo_2での食事がおいしくないはずがない。運ばれてきたお料理はどれもボリューム満点。夫も目を見張っていた。ちゃんぽんそばに豚のしょうが焼き定食、テビィチ(豚の豚足)は、沖縄では珍しく、薄味だった。

 

有人島では最南端の島

Photo_2初めて訪れる波照間島は、竹富島とは全く 異なった景観の島だった。まだ若いサトウキビ畑が広がり、野生のヤギが生息している箇所もある。海岸線から集落に向かって坂道を上るような形をしている島なので、坂道を気持ち良く下ったら、今度は自転車を引いて上らなければならない。鍛えられる。

Photo_4島で一番美しい浜と称される北浜(ニシハマ)。相変わらず風が強いが、海の美しさは垣間見ることができた。息を飲むほどに爽快なブルーに向かって、風を切りながら坂道を疾走して行く爽快感はたまらない。

Photo_6 集落は島の中央にある。日本最南端に位置する小学校の目と鼻の先に駐在所があった。ここも日本最南端の駐在所である。そうやって駐在所を眺めると、つい写真も撮ってしまうというもの。描かれていた日本列島。波照間島が赤く塗りつぶされていた。最南端であるという名誉を誇示するかのように。

波照間島は人が住んでいる島としては、日本最南端となる。島の南側に“日本最南端の碑”も建立されている。親切な案内板もない、野生のヤギが道を阻む、そんな苦労をした甲斐もあり、日本最南端の場所までたどり着いた 時の感動といったらなかった。

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高那崎という崖に碑は建つ。今回の旅では、砂浜ばかり見て歩いていたので、崖という荒々しい光景に少し戸惑う。こんな姿も、離島にはあるのかと。

最南端証明書も発行されている。「要らない」という夫の一言で、手に取って見る機会を逸してしまったが、星空観測タワーなどで発行されているらしい。

 

幻の酒

夫にはこの島で探しているものがある。それは…。

“泡波”という幻の泡盛だ。泡波は波照間島で作られている泡盛なのだが、出荷量が極端に少なく、希少な泡盛として、知る人ぞ知る泡盛なのである。地元の住民でもなかなか入手できない言われており、滞在日数が限られている旅人となれば、入手困難であることこの上ない。

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全ての売店に立ち寄り、泡波の存在を確かめるも、置いてある売店は見つからなかった。中には、酒造所へ電話をかけ、すぐに出荷できる泡波があるか問い合わせてくれた売店もあったが、結局、納品されることはなかった。

ところが、幸運というものは、どこに転がっているかわからないものである。偶然という言葉で片付けるにはためらわれるほどの出来事が私たちを待っていた。

諸般の事情があり詳細は記せないが、泡波を入手できたのだ。しかも定価で。その時の夫の喜びようといったらなかった。

波照間島の水質はあまり良くない。その水から作られる泡盛だから、泡波は格別おいしいというわけではない。ただ希少価値がある泡盛ということだけで、夫は欲しかったらしい。波照間島で680円の泡波が石垣島では約5000円、沖縄本島ではさらに価格は釣りあがり、東京では想像ができないような価格になるという。こんなお酒もあるのだと知った。

 

四つの星

夕食後、民宿の車で星空観測タワーを往復した。曇天であることが残念でならない。と言うのも、日本ではこの島からでしか見られないという星座があるのだ。その星座というのは、南十字星だ。見える季節もちょうど今ごろ。タイミングとしては言うことなし。なのに…。

星空観測タワーにいる時間帯に、Photo_7 夜空を覆う雲が途切れる奇跡は起こらなかった。南十字星を見る願いは叶わなかったのだ。最果ての島まで来ていながら、残念でならない。いつだったか、夫が南十字星を見たいと言っていたことがあった。私以上に、夫も残念でならないだろう。

民宿けだもの荘は宿泊者全員でゆんたくする習慣はないようだ。宿のご主人と一人旅の女性数人が遅くまでおしゃべりしていたが、私たちは自室でオリオンビール、沖縄缶チューハイで、最南端の島の夜に乾杯した。島の売店で買った沖縄産黒糖を使用したかりんとうと沖縄民謡を酒の肴にして。4月下旬らしかぬ肌寒い夜だった。

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2008年5月 9日 (金)

八重山旅行三日目 ~のどかな島でゆんるり時間~

浄化された朝

竹富島の朝。目が覚めたら、散歩に出かけるに限る。早起きした者だけが目にすることができる光景が待っているから。

サンゴが敷き詰められた道は、すでにホウキの跡がつけられていた。島の人々が、毎朝欠かさずに、Photo_14 ホウキで家の前の道を掃き清めるのだ。誰の足跡もついていない白い小道は、邪気が全く見られず、清らかだ。この島に漂う、朝の清澄な空気とともに、島人(しまんちゅ)の無邪気で厳かな精神を、肌で感じ取ることができる、早朝ならではの光景だ。

竹富島には、サーターアンタギー(形は球の沖縄風ドーナツ)がおいしいと評判の店がある。数多くは作れないので、あまりガイドブックには載せないようにと店主は取材陣に依頼しているらしいが、評判は勝手に一人歩きする。

昨日は売り切れで買えなかった。店主の「明日(4/23)の10時半ごろに来てみなさい」という言葉を胸に、自転車で、売店へと向かう。あまりの居心地の良さで、昨日長時間休憩していた売店だ。

すでに売店の前には人だかりがしていた。昨日のことが頭をよぎり、急いで店内へ飛び込んだ。

あった!サーターアンタギー。最後から2つ目をゲット。支払いが済まないうちに、最後の一つも売れてしまった。すごい人気。店主は私の顔を覚えていてくれており、さんぴん茶(ジャスミン茶)をしーぶん(おまけ)してくれた。

早速、出来立てのサーターアンタギーを、お店の前で一つずついただく。甘すぎない懐かしい味が、口いっぱいに広がる。今日もいい一日になりそうな予感が満ちてきた。

 

沖縄の原風景

天気も良Photo_15さそうなので、民宿で借りた自転車で、ちょっと遠くの集落まで走ってみることにした。水牛車が通る集落はさすがに人が多いが、少し外れるだけで、静かな竹富島らしい素敵な風景が広がる場所に出た。

沖縄の原風景がそこにはあった。ゆっくり深呼吸し、竹富島にいる幸せをかみ締めた。

映画やテレビの撮影が行われる理由がわかる。私たちもポーズをきめて、Photo_16 写真を撮った。カメラ目線ではなく、週刊誌の表紙くらいなら使ってもらえそうな自然なポーズで。誰も見ていないからできること。こういった時は、三脚が非常に役に立つ。

沖縄を訪れる前は、砂浜に落ちている砂全部が星の砂だと勘違いしていた、高校生のころ。無知だった。西表島には星砂の浜という名前の浜もある。ここ竹富島でも、Photo_18 カイジ浜が“星砂の浜”と呼ばれている。しかし、どちらの浜も、全ての砂が星砂であるわけではなく、てのひらを砂に押し付けてくっついた砂の中から星型のものを探すといった程度。夫が探してくれたが、2~3個しかみつからなかった。昔はもっとあったという。星砂は有孔虫という生物の死骸なので、自然破壊による個体数の減少のせいかもしれない。

足元で、巻貝がちょこちょこ動いた。それがヤドカリであることに気づくのに、時間はかからなかった。

Photo_17カイジ浜では、ちょっと歩いただけでも、ヤドカリを見つけることができる。一つ、つまみあげてみる。頭を貝の中に隠していたヤドカリも、しばらくすると私のてのひらで、ワサワサと動き始める。ちょっと手を動かすと、危険だと感じるのか、貝の中に引っ込む。それの繰り返し。かわいくて、いつまでも戯れていたかったが、ヤドカリのストレスになるといけないので、元の場所に返す。ヤドカリの数が減らないことを祈りながら。

夫はゴーヤーチャンプルー、私はソーキそばの昼食。そばが売り切れで、到着まで待たせたお詫びにということで、アイスキャンデーのサービスがあった。今日はやけに、しーぶんがある日だ。

のどかな島での贅沢な過ごし方。その一つがお昼寝。夫が昼寝をすると言うので、その間、私は母へ出す絵ハガキを書いていた。旅先ですぐに絵ハガキが手に入るかわからなかったので、以前、沖縄で購入した絵ハガキ集の中から、今回訪れる各島の絵ハガキをチョイスして持参していた。切手はもちろん、沖縄のふるさと切手。

竹富島からは、ブーゲンビリアと青空のコントラストが南国らしい、赤瓦屋根にシーサーがちょこんと乗った一枚を選んでおいた。切手は同じ情景にゴーヤーが実っているデザインのもの。母にも、竹富島の風が届くようにと願いながら投函。

 

竹富島の美観地区

真っ白な砂と透き通るような水が美しい遠浅のコンドイビーチへの道は、舗装されていない部分もあり、自転車の運転が危なっかしい。心なしか、ふくらはぎがパンパン?

強風のため、コンドイビーチの潮の流れはとても速く、明日乗船する波照間島行きの高速船の運行状況が心配になった。竹富島上空も、波照間島方面も、今は厚い雲で覆われている。不安は募るばかり。ひと雨もふた雨も来そうな気配。 Photo_20

竹富島で一番高い場所と言えば、なごみの塔。人一人がやっとよじ登れるだけの幅の階段を上り、塔の上から集落を見渡す。これぞ、絶景。

Photo_12ここから眺望できる島の風景は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。島の人々は、竹富島憲章を定め、島の美しさの維持に尽力している。観光に訪れる我々も、その風紀を乱してはならない。いつまでも、昔ながらのこの良き景観を守り続けてもらいたいと心底思う。

今日は南の島にいるとは思えないほど、気温が低い。今夜のゆんたくは中庭ではなく、食事処で行われることになった。

私たち同様、昨日からのはら荘に宿泊している方の中に、ピアニストの男性がいる。今夜は、彼が持参している電子ピアノで、その腕前を披露してくれた。宿のご主人の三線とのコラボレーションが見事だった。ちょっとしたリサイタルだ。和と洋の楽器の音色の組み合わせ、意外と合うものだと知った。

 

魔物が潜む夜

ゆんたく後、夜の竹富島を散歩した。昨夜は私が「見せたいものがある」と言って、夫を引っ張り出した。今夜はどちらからともなく、宿の外へ。

竹富島の夜。オレンジ色のか細い照明が、サンゴの小道を照らす。夫に見せたかったものとは、この怪しげな島の夜の雰囲気。前回訪れた時は、一人で歩き、心細い思いをした。今回は隣に頼もしい夫がいる。魔物が現れても平気。怪しげとは言っても、神秘的な美しさも兼ね備えているから不思議なのだ。

Photo_13当たり前だが、夜は、夜行性の生き物が動き回る。妖気漂うような灯の下で、奇妙な動きを見せる鳥肌が立つような得たいの知れない生物。動きの速いもの、遅いもの、様々。三脚を立てて、写真を撮っている人に出くわすだけで、脈が速くなる。道の突き当たりの塀に設置されている魔除けの“石敢當(いしがんとう)”の文字が、急に現実味を帯びて来るから、我ながら、勝手なものだと思う。

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2008年2月24日 (日)

いちご畑につれてって

Photo 二週間前に訪れた伊豆のお土産紹介第一弾。いちご酒。その名も『いちご畑につれてって』

お土産店でひと目惚れの一品。おいしそうなイチゴを想像させる美しく淡い赤いリキュール。まるで、春を持って帰ったかのよう。ワインではないので、ミルクやソーダで割って飲む。ロックでもいいらしい。

今夜はお好み焼き。我が家特製こんにゃく入りお好み焼き。なぜか、お好み焼きにはソーダの効いたお酒が飲みたくなる。ということで、早速、いちご酒を開けた。ソーダ割りにして夫と乾杯。フワッと漂う甘い香りに、部屋が一瞬にして春色に染まった。

ちなみに、イチゴは果物ではなく、野菜に分類される。メロンやスイカと同様。果物を扱うお店で見かけるので果物と思ってしまうが、分類上は野菜なのだ。

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