出版社からの勧誘
公募ガイド関連記事が続くが、記録として残しておこうと思う。
3月下旬に応募したエッセイ。大賞は逃してしまったのだが、その次点である審査員特別賞をもらった。今月8日のこと。気球の写真に引き続き、これも惜しかったな。
採点対象の応募作品は477点(応募点数は倍近くあったらしいのだが、どこかに存在している文章に手を加え応募してきているものも多く、それを除外すると477点になるという)。書評までしてもらい、応募先であるA出版社の企画部担当者から電話までもらった。内容は、実力を把握したいので、もう一つ『わたしのエコライフ』という内容で、1600字以内でひと作品書いてほしいという執筆依頼。
アレルギー性鼻炎でだるい日々が続いていたので、全く書く気はなかった。しかし、担当者から電話で説得され(14日)、今秋発行される書籍に掲載されるかもしれないという下心もあって、何とか書いて送った(21日)。
すると、再度電話があって(26日)、「完成度が高く、本を一冊創作できる人である」という部署内で意見が一致したという理由で、ぜひ本を出版してみないかと勧誘された。この勧誘は、8日届いた結果通知にもあったのだが、その気はなかったので、放っておいたもの。しかし、こんなに何度も電話がかかってくるようでは、嫌でも考えないわけにはいかなくなった。
私自身、文章を作成するのは好きである。苦ではない。ブログが続いているのも、その理由が占める割合は大きいだろう。
ただ、自作の本を出版してみたいとチラリと考えたことはあっても、作家を目指そうと思ったことはない。今回の話は作家への道が約束されているものではないが、出版社との共同出版という形をとるので、多少の自己負担金が必要となる。自己満足で終わるには高額過ぎる金額である。
昨夜、夫に相談したら、「執筆者に費用を負担させるような出版社は止めておいた方がいい」という返答があった。「本当に才能がある人だと思うのであれば、今の今でなくても、こっちが原稿を持って行った時に、向こうから『ぜひ出版させてほしい』と言ってくれるよ。せかしたりはしない」と、彼なりの分析をしてくれた。申し込み期限が今月末までという設定は、私も気になっていた。来月になると、かかる費用が変わるので、今月中に意思表示をしてほしいということなのだ。
「ぴろろさんは1600字という少ない字数でこれだけまとめられる力があるのだから、世間に言いたいことを文章化して伝えることができる人。情報収集力に加え、将来性もある。こちらも商売なので、売れる文章が書ける人にしか声をかけていない」などと褒められ、その気になっていたが、夫の意見に納得したので、出版の話は断ることにした。
自分の名前(ペンネーム)が著者として印刷された書籍が、書店に並ぶことを夢見ている人は多いだろう。私の身近にもいる。現在は、自費出版物でも、キレイに製本された書籍として気軽に刊行できる時代である。自分が書いた書籍を書店で手に取ることは、今や、遠い夢物語ではなくなってきているのかもしれない。
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