七夕に寄せて
今日は七夕。子どものころは、7月7日に雨が降ると、織姫と彦星が会えずにかわいそうと、本気で気の毒に思っていた。梅雨真っ只中のこの日、あまり晴れることがなかったように思うから、ほぼ毎年小さな胸を痛めていただろうと回想する。
都会では、本当に些少しか星が見えない。この星の数が当たり前だと思って育った。沖縄の竹富島で見上げた満天の星空に度肝を抜かされ、サイパンで突然車から降ろされ指差された方角に南十字星を発見し言葉を失い、ハワイ島のマウナケアの頂上で世界で一番天体観測に適するという星空に目が釘付けになり、オーストラリアのケアンズで本が読めそうなくらい明るく輝くあまたの星々に口が半開きになった。
地球のどの位置に立つのか、新月なのか満月なのか、どの季節か、何時か、天候は。様々な条件で、見える星座や天の川の位置が異なる。なんて神秘的なことだろうか。地球も、そんな神秘的な宇宙を構成する唯一無二の星なのだと思ったら、大切にしないわけにはいかない。
星の位置で暦を作った古人の知識の高さに脱帽である。
今宵は晴れるだろうか。私は東京で研修。帰り道、夜空を見上げてみよう。
最近のコメント