とげ抜き地蔵を訪ねて巣鴨へ
おばあちゃんの原宿と言えば、言わずと知れた巣鴨。山手線の駅であるにもかかわらず、訪れたことがなかった。理由を考えてみた。それは、私がおばあちゃんではないからだった。単純。
巣鴨商店街は想像していたように、歩行者天国になっている道路の両側に衣料品店(ブティックではない)、医薬品店、甘味処、1000円均一ショップ、漬物店、お茶屋など、年配の女性が好みそうな店が軒を連ねていた。一大ブームとなった赤い下着(ランジェリーではない)も、大々的に店頭に並べてある店も。「恥ずかしい」という言葉はどこかへ行ってしまったかのよう。
商店街の中央に、とげ抜き地蔵尊で有名なお寺がある。敷地内の真っ黒いお地蔵様の前には、女性ばかりの列が伸びていた。手には白いタオル。タオルを購入して、お地蔵様の前に湧く水に浸し、お地蔵様の体を洗う(拭く)らしい。タオルの件も知らず並んで、恥ずかしかった。それにしても、あんなに真っ黒いお地蔵様を見たのは初めて。海外では、珍しい黒いマリア様を拝みに遠方からやって来る人がいるが、それに近いものがあると思った。
商店街のあちこちから威勢の良い声がかかる。行列をなしている店も。塩大福の元祖である甘味処へ、フラフラと入った。店内は懐かしい風情をかもし出していて、落ち着く。芋ようかんと味噌餡の草もちをいただいた。日本茶がやけにおいしかった。
八丁味噌味のソフトクリームに引き寄せられ入ったお茶屋で、珍しいチョコレートを発見。岡山から届いたという徹五郎ショコラ。レパートリーが24種類もあるとかで、珍しさも手伝って2つ購入した。ホワイトチョコレートに紫芋を練りこみ、そこへ紫芋チップを加えたものと、ホワイトチョコレートにチーズとポテトチップを加えたもの。塩味のするチョコレートも意外とおいしい。紫芋のチョコレートはお芋が前面的に出た味ではなく、品がよくまとめられていた。紫チップスがアクセントになっている。チーズとポテトチップスはまだ開封していないので、楽しみとなっている。
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