離婚式
今や、日本人で離婚する人の割合は、3組に1組と言われている。確か約2分に1組の割合で、離婚届が受理されていると聞いたことがある。婚姻届は、約48秒に1組受理されているようなので、既婚者の方が多いことになる。
景気と離婚者数を表したグラフも、曲線がピッタリと合致するのは見逃せない。不景気になると離婚者が増え、景気が回復してくると離婚者が減るという具合。収入の見込めない夫と一緒に暮らしても仕方がないと考える妻が多いのだろうか。そんな時ほど、夫婦一蓮托生で支え合っていけたらと思うのだが、それは理想に過ぎないのだろうか。
昨日テレビで見ていて知ったのだが、今、離婚式を行う夫婦がいるという。離婚プランナーという職業の人もいて、離婚式の計画と進行を行う。離婚が決定となった夫婦は、人生の門出にけじめをつけるために、離婚式を望むのだという。最後の共同作業ということで、結婚指輪をハンマーで叩き潰す行為も式には組み込まれていて、驚いた。披露宴のケーキカットが、離婚式では結婚指輪破壊に変わろうとは…。
子どもに離婚を説明するのが難しいということで、そういった絵本まで出版されているそうで、同時に紹介されていた。熊の一家をモチーフに、離婚する両親熊とその子熊が登場する。自分の口から説明できないのは情けないが、子どもの心に傷を負わせないで離婚を受け入れさせるのも確かに難しいだろう。親は自身の身のふりばかりではなく、子どもの心のケアもぜひ真剣に考えるべきだと思う。
今まではなかった異色の離婚ビジネスは、拡大を続けているそうだ。利用者は前向きな考えの人が多いという。利用する人がいるから拡大もするわけだが、人生の再出発を機に、気分を一新させるという意味では、今後も利用者は増えそうが気がする。でも、一番いいのは、離婚する夫婦が減ることに他ならない。
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