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2009年11月

2009年11月29日 (日)

嗅覚

私はちょっと嗅覚が鈍い。何度か、副鼻腔炎を患ってからというもの、人の3~4割くらいの嗅覚しか働いていないようだ。

めったにつけないが、気に入った香水もいくつか所有している。しかし、やはり香りを感じる程度は、若いころと比べて低いと感じる。部屋用の芳香剤にしてもしかり。カレーを作っても、あまりカレーの匂いは感じない。

先日、サツマイモを蒸していたら、鍋の水がなくなっていることに気づくのが遅れ、蒸し器の底を少々焦がしてしまった。こげ臭さを感じた時にはもう手遅れ。もっと嗅覚が人並みにあれば、早く気づいただろうにと思う。蒸し芋のはずが、一部焼き芋になってしまった。

香水や芳香剤、入浴剤の香りを楽しめないくらいならいいが、火事の時に気づくのが遅れるのは困りものだ。耳鼻咽喉科の医師に、「もう嗅覚は取り戻せない」と言われたので、ずっとこの程度の嗅覚のまま。他の五感で、危険を察知しなければならなくなってしまった。

父も義父も副鼻腔炎を患ったことがあるそうだが、二人とも手術して治したと言っていた。副鼻腔炎などと侮らず、嗅覚を失う前に、適切な処置をしていればと悔やまれる。医師に話を聞くと、目に近い部分をいじるため失明する危険性もある難しい手術だそうで、躊躇する人も多いとか。私もその口。

幸運なことに、嗅覚がゼロなわけではない。人より鈍いということを心に留めることで、危険を素早く察知するしかなさそうだ。

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2009年11月26日 (木)

秋色散策② ~黄葉の神宮外苑~

神宮外苑

上野恩賜公園散策後、立ち寄ったのは、イチョウ並木で有名な神宮外苑。青山という立地と黄葉の時期ということで、予想通り、ものすごい人だった。

日当たりの良いイチョウの木は黄色く色づいていたが、まだ色づいていない木々も見受けられた。12月初旬ごろまで、見ごろは続きそうだ。

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結婚した年だったか、イチョウの形のクッキーを焼いて訪れたのは。右手にイチョウの葉、左手にクッキーを持って笑って写っている写真がある。4年前なのに、なぜか切ないほどに懐かしい。

日が暮れると急激に気温が下がるのか、ベンチに腰掛けていると、寒さが身にしみる。日中は暖かく、上着を脱ぐような場面もあったが、夕方にもなるとコートが欲しくなる。寒暖の差が激しいのも、晩秋から初冬にかけての特徴だ。

 

国指定名勝 六義園

地下鉄の中吊り広告にライトアップされた庭園の写真が掲載されていた。紅葉の時期だけの夜間ライトアップだという。夜桜は鑑賞したことはあるが、夜紅葉はない。ふと興味を覚え、その六義園へ行ってみることにした。

地下鉄を乗り継ぎ、30分かけてたどり着いた六義園。なぜか、塀の中は真っ暗。ライトアップの気配がない。不安がよぎる。そして、その不安は的中することになる。

ライトアップ期間が一週間後(11月27日)からだったのだ。中吊り広告の写真にばかり目がいってしまい、開催期間をよく見ていなかった。夫に平謝り。

六義園は国指定の特別名勝らしい。造園当時から小石川後楽園と並び、江戸の二大庭園に数えられていたそうだ。入場することは叶わなかったが、存在を知ったということで今回はよしとしよう。いつか…、またいつかね。

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2009年11月24日 (火)

秋色散策① ~紅葉の恩賜公園とアメ横~

上野恩賜公園

秋色濃くなり、南関東も紅葉狩りが楽しめる時期を迎えた。三連休初日、かねてから予定していた上野へ散策に出かけた。

夫は小6以来の上野だという。私はよく覚えてはいないが、やはり小学生以来だ。不通になってしまった上越線の運転再開を待つ時間、母親に連れられ、西郷隆盛像を見に行ったセピア色の記憶が残っている。

Photo幼少時の懐かしい記憶からか、まずは上野恩賜公園へ歩を進めた。この公園は明治6年、日本初の公園として開園され、その後、動物園や博物館、美術館等が建てられ、文化の香り高い一面も併せ持つ人気の公園となっている。桜の名勝としても有名で、春には1200本のも桜並木の下で、花見客が宴会を繰り広げている様子をよくテレビで見かける。そんな桜樹はほとんど葉が散り、言葉通り来春の花開く日の準備に入ったかのように見えた。

Photo_2公園のシンボルである西郷隆盛像の前で、夫と二人写真に収まる。隣にいるのが、母から夫へ変わっていることに、月日の流れを感じた。

公園の中央に上野大仏と呼ばれるパゴタがある。建立当時は6mの高さの大仏だったが、大地震や火事などで4回も首が落ち、現在は顔だけが保存されているという珍しいパゴタ。ご利益があるのか、合格祈願の絵馬がたくさん収められていた。

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公園内の木々はほどよく紅葉しており、散策はとても気持ちが良かった。休憩場所に選んだベンチ近くにある身長より高い鉄棒に、夫がおろむろに近寄り、逆上がりを試み始めたのには驚いた。2~3回チャレンジし、肩を落としてベンチへ帰ってきた。しかし、数回チャレンジし、何度か成功。学生時代、鍛えていただけのことはある。

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三つに分かれている不忍池(しのばずのいけ)の蓮池は、名前からも連想できるように枯れたハスで一面覆われており、夏季の見ごろを想像させた。エサを追い求めてハスの合間を泳ぐカモがかわいかった。都鳥であるユリカモメの姿も多く見られた。カップルやファミリーで賑わうボート池では、様々な形のボートが浮かんでいたが、「僕は漕ぐのが下手だから」と夫がしり込みするので乗船は叶わなかった。池の周りの散策は飽きることがなかった。

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私の噴水好きを知ってか、夫が大噴水へ行ってみようと誘ってくれた。夜にはライトアップされるという大噴水は、いろいろ変化を持たせながらしぶきを上げていた。マイナスイオンが放出されているからか、さわやかな爽涼感を醸し出していた。

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アメヤ横丁

上野恩賜公園散策を挟んでの昼食は、アメヤ横丁で。ここは二人とも初めて訪れる場所。年末の大混雑の風景をテレビで見ることはあっても、訪れたことがなかった。

三連休だから混んでいるかと思いきや、狭い商店街、ゆっくり両脇の店舗をひやかしながら歩く余裕さえあった。スイカやパイナップル、イチゴなどを串刺しにして売っている出店、「今日が最終日だよ!」と連休初日から首を傾げるようなセリフをばらまく店員、初めから込みのはずなのに「おまけ」と相手にお買い得商品だと臭わせる商売上手の店主。確かに非日常の商店街の風景がそこにはあった。得だの損だの問わず、その雰囲気を楽しむ客が多いからこそ成り立っている部分もあるのだろう。“限定”や“おまけ”に弱い消費者の心理を上手くついた商売戦術の横行が見て取れた。

結局、アメヤ横丁では何も買わなかったものの、昼食後の休憩用のおやつを探していた時に、沖縄のわしたショップ(沖縄県物産公社)を発見し、ちんすこうやシークヮサージュースなどを購入。夫はオリオンビールとおきこラーメンを。なんか、私たちらしさが表れていると感じたひとコマだった。

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2009年11月18日 (水)

ご当地そば

Photo今朝、珍しいパスタを調理してみた。長野県で購入したそばパスタだ。国産の挽き立てそば粉を100%使用したフジッリ(ねじれた形)のパスタ。

茹で立てのそばパスタからは、おそばのいい香りが立ち込め、食欲が刺激された。スープに入れる食べ方例が紹介されていたが、私はパスタソースをかけていただいた。フジッリなので、ソースがパスタに絡まりやすい。和風の食材であるそばに洋風ソースも、意外と合うことがわかった。

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 そんな朝食をいただきながら、NHKを見ていたら、ご当地そばを紹介する番組を放送していた。グッドタイミング。いろいろ珍しいおそばが次々と登場し、その魅力を再確認させられた。

私が知っているご当地そばは、へぎそば(新潟)、わんこそば(岩手)、水そば(福島)、にしんそば(京都)ぐらいだろうか。他に津軽そばや祖谷そばなどが有名どころになろうか。

私はわんこそばを体験したことがある。大学時代の友人5人と岩手を訪れた際、そのうちの2人とチャレンジしたのだ。そば屋の店員の調子の良い掛け声に笑いながら食べ続け、3人とも50杯以上(3人で約170杯)のわんこそばをお腹に収めた。隣の男性二人組みの前には、空になったお椀は7杯ほどしかなく、彼らも含め、みんなで大笑いした覚えがある。ゴマやシソの葉、ネギ、カットされたマグロなどの薬味等が用意されていたとは言え、こんなにも食べられたのは、やはり店員の休む暇を与えない、あおるような楽しい掛け声があったからに他ならない。思い出に残る大満足のわんこそば体験だった。

テレビでは、温かいけんちん汁にザルそばをつけて食べるつけけんちんそば(茨城)や打ったそばの切った端を茹でて味噌をつけて食べるそばかっけ(青森)などの、珍しいご当地そばを紹介していた。どれもおいしそうで、すぐにでも食べてみたい衝動に駆られた。

以前、夫の実家へ帰省した際、義父が有名なそば屋へ連れて行ってくれた。その時に食べたそばがきの味が、今でも忘れられない。初めて、そばがきを知ったのも、この時だった。

地方によって、いろいろな形のそばがあり、それぞれのふるさとの味があるのだと知った。旅行の際、名物そばがあれば、ぜひ試してみたいと思う。

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2009年11月15日 (日)

秋の日は釣瓶落とし

季節の中では秋が一番好きだ。子どものころからそうだったように思う。しっとり落ち着いた雰囲気の中に佇むと、気持ちが和らいでいくのがなんとも心地良く感じるのだ。

“秋の日は釣瓶落とし”とはよく言ったもので、本当に秋の日暮れは早い。一刻一刻、空の色や雲の形が変化していく。見ていて飽きない。一日の中でも、心から美しいと感じる夕暮れ時がやはり一番好きだ。秋の夕暮れ時は艶っぽい。自然の神秘すら感じる。

枕の草子にも“秋は夕暮れ”とその季節の一番美しい時間帯を謳っているが、子ども心に嬉しかったのをよく覚えている。平安時代に生きていた女性と同じ感覚を共有できたことに、感動を覚えたのだ。

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最後に、釣瓶落としの釣瓶だが、私は知らない“物”だった。前述の言葉を知ってから知った道具だ。井戸は外国の資料館かどこかで見たことはあっても、利用したことはない。釣瓶の上げ下げもしたことはない。寂しいことだが、釣瓶を知っている世代は確実に減ってきている。“秋の日は釣瓶落とし”というこのことわざも、使われなくなる日が来てしまうのだろうか。

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2009年11月11日 (水)

インターネットショッピング3 ~フルーツより甘い安納芋~

さつまいも、多くの女性は好きな食べ物になろう。私も例外なく、好きだ。蒸しても、焼いても、揚げてもOK。スイーツに変身していたら、ふらふら吸い寄せられてしまう。

今、巷で話題の安納芋を取り寄せてみた。これも、インターネットを利用。早速、届いた翌日、蒸し芋にしていただいた。

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中は、紅あずまなどの一般的なさつまいもに比べて、色味が濃い。うっすらオレンジ色を含んでいる鮮やかな黄色。食欲をそそられる色合いだ。水分多めでねっとりした食感。熱を加えた後の糖度は45.3度というから、フルーツより甘いことになる。う~ん、どうだろう。でも、おいしいことはおいしいので、スーパーで見かけたら、また買ってしまうだろう。

食欲の秋。おいしいものを食べる幸せ、しっかり味わいたい。

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2009年11月 9日 (月)

インターネットショッピング2 ~おいしいお酒を求めて~

はまっているネットショッピング。スイーツの他に、お酒も取り寄せてみた。ビールや日本酒は飲まず、リキュール類が多いのだが、その中でも、今は梅酒に凝っている。

梅酒は、酒屋ではなく、スーパーなどでも比較的種類が豊富に揃っているので、選択の余裕がある。近所の酒屋、スーパーなどをしらみつぶしに当たり、めぼしい梅酒はほとんど試してしまった。そこで、目をつけたのがお取り寄せ。

3インターネットで梅酒探し。店頭では見かけたことのない梅酒を一気に6本購入。しかも梅が名産である和歌山県みなべ町から。半透明のにごり梅酒やとろとろした果肉を感じるねり梅酒、フルーツ果汁を加えたブルーベリー梅酒など、珍しいものばかり。中には、2008年の日本一に輝いた梅酒も。 

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味わい深いもの、甘い食後酒タイプのもの、ジュース感覚で軽い飲み口のもの、それぞれ個性的で、 梅酒といっても奥が深いと思った。一口では語れない。いろいろ手を出してみて、自分好みの梅酒(お酒)を見つけたい。

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2009年11月 6日 (金)

潮騒を聞きながら

穏やかな秋晴れ。家にジッとしているより外出日和。

 

歩かなければ気づかない小道がある
いつもと同じ道では発見は少ない
自分の足跡がついていない道
知らない道に踏み出してみる勇気が必要な時もある

そこにあるのは何?
その先に待っているものは?

私が歩まなければならないのは
どこへ続く道なのだろう

 

Photo海を見下ろす公園のベンチで、ランチを兼ね休憩。海は穏やか。潮騒が心地いい。

寄せては返す波は、同じようで同じではない。安らぎをもたらすリズムも、一定のようで一定ではない。

人工的な音のない世界は言葉にならないくらい心が和む。どちらかというと都会に住んでいるので、自宅付近で人工的な音のない場所を探すのは困難。だからこそ、自然の素晴らしさを感じる時間が、必要なのかもしれない。疲れを溜めないためにも。自分らしさを失わないためにも。

波音が、心のひだまで浸していく。

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2009年11月 4日 (水)

新潟の新米

広島土産として、弟に日本酒を贈ったのだが、そのお返しとして、弟から新潟の新米が届いた。親戚(農家)の結婚式に出席し、そこで購入したらしい。

Photo早速、水加減に注意し(古米と新米では水加減が異なる)、炊いてみた。テレビCMのようなピカピカのご飯が炊き上がった。こうもツヤが違うのかと驚く。

夫「おいしいねぇ」
私「おいしいお水だったら、もっとおいしいかも。同じお米でも、新潟で食べた方がおいしいんだよね」

絶品ご飯をいただくには、おいしいお米とおいしいお水の他に、炊く人の愛情も必要かも。そして、多少の空腹感も。

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2009年11月 2日 (月)

夏日と降雪

今朝の天気予報には驚いた。天気そのものではなく、昨日との気温差だ。なんと、その差10度。

昨日は東北から近畿にかけて夏日となったという。11月の夏日は11年ぶりだとか。我が街も、南からの強風が吹きつけ、暖かさを感じた日だった。

Photo_2打って変わって、今朝は、この秋一番の寒さになった。夫は、今秋、初めてジャケットを着て出勤して行った。私は、太陽の光が差し込む南側の部屋で過ごしている。

昨日、札幌で初雪という情報を伝えるニュース映像を見て、日本は南北に長いことを、改めて思い知らされている。

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