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2009年5月14日 (木)

オーストラリア旅行六日目 ~帰国の途に~

一番尽くし

ケアンズ国際空港は、オーストラリアの中で一番暇な国際空港と言われている。国際便、国内便の飛行機より、セスナ機やヘリコプターを併せた機の方が離発着は多いそう。私が乗ったタクシーは、そんな暇で有名な国際空港まで国道1号を走ってくれた。左右には、サトウキビが風に揺れていた。収穫は7~10月で、ラム酒の他に、バイオエタノールに姿を変えるという。

空港まで続く国道1号。こちらはオーストラリアで一番などとせこくはなく、世界で一番長い環状線となっているそうだ。その距離なんと13000km。オーストラリア大陸(ほとんど海沿い)を一周しているんだとか。青森-鹿児島間を三往復半の距離に相当する。世界の一番は、ケタ外れにビッグだ。

10時前の空港は大した混雑もなく、出国手続きも並ぶことなくすぐに完了。預け入れ荷物が20kgを超えると超過代金が発生するということで、お土産を控えたのだが、行き(17.8kg)よりもなぜか軽くなっていた。そんなことなら、考えた末に止めたバナナバッグ(バナナの葉で編んだバッグ)を買えばよかったとちょっぴり後悔。

 

エコな空の旅

ケアンズ往復にはジェットスター航空を利用した(成田-ケアンズ間は2008年12月就航)。フライトはとても快適だった。往路、復路ともに、パプアニューギニアとグアムの上空を飛行したが、ほとんど揺れることもなかった。ケアンズを飛び立ちしばらくは、眼下にグレートバリアリーフが見えていた。

Photo_3機内でアンケートを依頼され、眠い目をこすりながら記入。周りで依頼されていた人はいなかった。私はツアーではなく、インターネットを使ってチケットを購入したからかもしれない。こういうのは初めてだが、アンケートは企業を向上させるので、経営不振な企業は、客の声を聞くために取り入れてみるのもいいだろう。

何と言っても、ジェットスターらしいところは、機内のサービスがみんなエコであるところ。機内では、たいてい全員に配られるオーディオのイヤホンや毛布、機内食、ソフトドリンクが有料となっているのだ。反対に考えれば、必要としない乗客にとっては、その分価格を抑えて飛行機を利用することができるのだ。

実際、インターネットでチケットの予約をした時に、機内食の有無にチェックを入れたが、こうすることで、ある程度の必要数を取りまとめることができる。過剰な機内食を作ることもなくなり、廃棄分が減らせる利点が出てくるというもの。食事や飲み物は、料金を支払えばその場で注文することも可能なので、用意せずに搭乗したからといって、ひもじい思いをする心配もない。ゴミやイヤホンは全てキャビンアテンダントが回収して回るので、着陸後の清掃に手間が省ける。

乗客も航空会社側も利点が一致するこの方法。もっと多くの航空会社で検討されてもいいのではないかと思った。

 

祖国の地

大げさだが、祖国で見る夕陽は美しい。曇り空だったためか、成田空港上空は茜空が広がっていた。機内のあちこちで、「キレイ~!」と歓声が上がった。

眼下に見えるのは何ヘクタールにも広がる田んぼ。日本らしい光景。帰って来たという実感がヒタヒタと胸を浸していく。

Photo_2  
 豚インフルエンザの混乱も
 ま
だない空港到着ロビー

  

 
電話の向こうの夫の声に、安堵の色を感じ取った。当初、成田空港まで迎えに行くという彼の懇願を必死で押さえ(翌日出勤)、空港から乗車する電車の下車駅までにとどめてもらった。重さのあまり、ターンテーブルからピックアップするのさえ大変なスーツケースを持ってくれるだけでも有難いが、寝ずに帰りを待っていてくれる気持ちが嬉しい。

 

以心伝心の帽子

実はこの日の朝、予想に反してバタバタしてしまったのだ。空港へ向かう前にどうしても欲しいものがあったため、それを買うための行動に出たら、空港行きのシャトルバスに乗れなかったのだ。本数が少ないことも痛かった。

なぜか二日前から、夫に帽子を買ってあげたい衝動に駆られて仕方がなかった。夫好みの深緑色をした帽子がやけに目についていた。でもキュランダ村では、ちょうどいいツバの大きさでなかったり、戻って来たケアンズでは夕食に時間を割かれたりで、前日までに買うことができなかったのだ。

Photo帰宅したのが日付が変わるちょっと前だったが、手荷物で持っていたちょっと苦労して買ったこの帽子を、この日のうちにお土産第一号として夫に渡した。そしたら…。

なんと二日前に愛用していた帽子をなくしたというではないか!ひょえ~!私が帽子が何となく気になり出したのが二日前だから、日にちもピッタリ符合するし、めちゃくちゃ好みだととても喜んでいる夫を見て、「以心伝心」の四文字が頭に浮かんだ。そんなこともあるもんだ。

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コメント

ぴろろさんこんにちは
素敵な旅になったみたいですね!!
旦那様と以心伝心すごいです
素敵なご夫婦だなぁぁ

投稿: のり | 2009年5月14日 (木) 15時14分

のりさん、こんにちは。
お体は順調ですか?これから暑くなりますから、ちょっと大変でしょうが、心穏やかにお過ごしくださいね。音楽がいいのかな
以心伝心ですかね。こんな経験初めてですね。ちょうど無くしたばかりのころに帽子が気になり出したので。私たちもビックリしています。

投稿: のりさんへ | 2009年5月14日 (木) 16時10分

 ジェットスターの「エコな空の旅」には関心しました。いっぺんテレビで見たことがあったんですが、ここまで徹底しているとは知りませんでした。なるほど合理的ですねー。
 以心伝心、心が通い合っていると、起こるのかもしれませんね。

投稿: fkmamiko | 2009年5月14日 (木) 16時33分

ジェットスターのエコ旅がテレビで紹介されていたのですか?ほほー。見たかったです。全員にミネラルウォーター一本がサービスされますが、それ以外はみな有料です。
うろ覚えですが、機内食は2食で3000円(注文した人のみソフトドリンクが無料)、ブランケット800円(持ち帰り可)、イヤホンは…?どれも頼まなかったのでイヤホンの価格までは覚えていませんが、耳栓とアイマスクのセットのようなものもありました。これはブランケットとセットだったかな…??? 軽食が1000円で用意されていましたね。いつもブランケットが邪魔だと思っていた私としては、嬉しいサービス方針です。朝食用にパンとおにぎりを持ち込んだので、安く済みました。
帽子の件はホント不思議です。

投稿: fkmamikoさんへ | 2009年5月14日 (木) 18時26分

こんばんは。

楽しい旅行記ありがとう。

以心伝心、ごちそうさま!

僕も飛行機に乗ってどこかに行きたくなりました。

投稿: ぞう | 2009年5月14日 (木) 20時59分

以心伝心、素敵ですね
シャトルバスを逃しても、
帽子、買った甲斐がありましたね~♪
プレゼントって、選ぶときも楽しいですが、喜んでくれる顔を見ると、さらに嬉しくなりますよね☆
それにしても不思議な偶然でしたね^^
 
旅行記、とっても楽しかったです!
ありがとうございました

投稿: 風音 | 2009年5月14日 (木) 22時19分

国道1号線に驚きました。桁外れですね!僕の近所(でもないかな?)にも国道1号線が走っていますが、う~んです・・・(・∀・);
ジェットスターは気になっていました。大体は知っていましたが、どうやって支払いするのかって思っていたのですが、なるほど事前にですか。たしかに当たりませかもしれませんが、不安材料が一つなくなりました。うちでツアーなのかな?ちがうのかな?慣れてるから全部自分で組んでるんじゃないかななんて
話してましたが、やはりツアーでなかったのですね!さすがだ!ぴろろさん!
シャトルバスに乗り遅れたのに飛行機に間に合ったのがすごいです、どんな技を使ったのか。僕ならパニックだなぁ。
以心伝心、そういうのってあるんですね。

投稿: Laylack | 2009年5月14日 (木) 22時43分

ぴろろさん、こんばんわ。
旅行記ありがとうございました。
僕も日常の合間に非日常を覗き見ることができました
ぴろろさんは、テレパシーが使えたのですね。すごいです

投稿: Aza | 2009年5月14日 (木) 23時33分

ぞうさん、こんにちは。
こちらこそ、旅行記を毎回読んでいただき、またコメントまでいただきまして、ありがとうございます。励みになりました。少しでもケアンズの旅行気分を味わっていただけましたら、幸いに存じます。
世界にはまだまだ見たことのない食べ物、動植物、自然などがたくさんあふれています。素晴らしいその土地土地の宝を、後世にも伝えていって欲しいと切に願っています。

投稿: ぞうさんへ | 2009年5月15日 (金) 17時35分

風音さん、こんにちは。
オーストラリア旅行記、読んでくださり、ありがとうございました。
シャトルバスに乗っていたのでは買えなかった帽子。きっと神様は帽子を買うことを私に命じられたのでしょう。結局、空港へはタクシーを利用しましたが、それも親切な方のおかげで呼んでももらうことができた結果です。結果オーライですが、良いてん末になって満足しています。
主人の「わぁ~、この帽子、僕の好み~」に疲れが飛びました。毎日、かぶって出勤しています。

投稿: 風音さんへ | 2009年5月15日 (金) 17時43分

こんにちは。
うちも国道一号、近いような遠いような…。近くはないかな?13000kmの環状線にはビックリです。距離に実感がないですが、オーストラリア大陸一周と考えると目が飛び出ます。他に道路はあまり走っていないのかな?
奥様と私の話をされていらしたのですか?今回は完全な個人旅行です。航空券を予約→宿泊先を予約→各種日帰りツアーを予約しました。全てインターネットです。インターネットの方が割安だからです。ホテルは主人が心配していたので高級ランクのホテルにしました。4連泊でしたが、ラッキーなことに1泊無料になるサービスが受けられました。インターネットのなせる業です。飛行機の座席はチケット予約時に指定となります。往路も復路も同じ32A席に。覚えやすいですから。現地では一人で、市バスでいろいろなところを巡ることも考えたのですが、英語がわからないので、日本語ガイドがいるツアーを利用した方がいろいろな知識を得られると思い、夜行性動物探検のツアーや熱気球等のツアーを申し込みました。現地でも、ツアーデスクは様々なところで見かけました。「観光客も歩けばツアーデスクに当たる」状態でしたが、現地でもインターネットで申し込みしていました(ネット割引がありますから)。
シャトルバスの本数が一時間に一本だなんて知らなかったので、帽子購入を優先してしまいましたが、知っていたら帽子を諦めていたかもしれません。シャトルバスは呼べは来てくれるとガイドブックに書いてあったので、信用しすぎていました。でもそれが幸いし、無事に帽子get。主人はついています

投稿: Laylackさんへ | 2009年5月15日 (金) 18時04分

Azaさん、こんにちは。
私は超能力者???テレパシーくらいなら使えてもいいですよねぇ。透視や瞬間移動は使えなくていいですけれど。ああ、でも、疲れている時は、瞬間移動できた方が楽かなぁ。旅行は移動中も楽しいですけれどね。
ホント、ダラダラ長くなってしまった旅行記、最後まで読んでくださり、またコメントもくださり、ありがとうございました。感謝です。
私の母も自宅になる梅で、梅酒と梅シロップ(ジュース用)を作っています。梅が不作の年もあるのですが、だいたい毎年もらっています。今年はどんな味になるでしょう。無添加ですから、おいしいですよね。一番の梅酒が自家製だなんて、最高ですね
一人で行かれるバーも見つかるといいですね。一軒くらいはあった方がいいと思います。気分も変わりますから。自宅の近所という条件付きで。うちはやっと近所に一軒見つけました、おいしい沖縄料理屋さん

投稿: Azaさんへ | 2009年5月15日 (金) 18時17分

こんばんは~☆
あ~ぁ!旅行記堪能させてもらいました。
私も いろんな物を食べたし 見学したし 体験もした感じです。
コアラの背中を撫ぜ撫ぜは気持ち好いでしょね~。
ご主人との以心伝心・・遠く離れていても
ビビビ~ときたのは凄いですね。 

投稿: 秋桜 | 2009年5月15日 (金) 21時36分

秋桜さん、おはようございます
旅行記、読んでくださり、またコメントをくださり、ありがとうございます。
ついつい記事も長くなってしまいました。疑似体験していただけて、私も嬉しく思います。
世界は広いな、スケールが違うなと思うことがいっぱいの今回の旅行でした。あんなに美しいサンゴ礁が日本列島と同じ2000kmも続いているなんて…。1億年以上前から続く熱帯雨林が少しずつ人間に削られながらもその姿を変えずに行き続けているなんて…。日本では食べられないフルーツがあるなんて…。食用アリがいるなんて…。国の代表的な動物カンガルーを食べちゃうなんて…。いろいろ驚きと発見の連続でした。実体験は貴重です。
一人旅は、また一回り私を行動派に成長させてくれたようです。

投稿: 秋桜さんへ | 2009年5月16日 (土) 09時10分

こんばんは。

GW中、あたしの大好きな永井大くんがオーストラリアに行った旅番組がありました。
それを見ながら、ぴろろさんも楽しんでるかなぁ…なんて思ってました。

ほんとに旅が好きなんだなって伝わってきます。
あたしはあんまり旅行に興味がないので、お金の遣いみちも旅行にまで回りません
行ったら楽しめるんですけどね~

ぴろろさんのブログであたしも旅した気分です

投稿: すいか | 2009年5月17日 (日) 23時23分

すいかさん、こんにちは。
永井大さんは、オーストラリアのどちらの方面に行かれていたのでしょうか?ニアミスでしたね。永井さんは新潟県ご出身だったでしょうか?実は私も新潟県生まれです。共通項探してどうするんでしょう
気を遣ってコメントをいただき、またお読みいただきありがとうございます。興味がある内容は人それぞれです。主人の好きなオートバイの話は、私はいつもちんぷんかんぷんです。相槌しか打てません。
旅行はお金がかかるので、私みたいに大好きになってしまうのは考え物です。独身時代はストレス解消法になっていましたので、年間の旅行代金が60万円以上の年もありました。年3回ある長期休業日中は、必ずと言っていいほど海外に行っていました。現実逃避でしたね。さすがに結婚してからは、旅行ばかり行くこともなくなりましたが、主人も“生涯旅人”なんて言っているくらい旅好きなので、うちは旅行貧乏です

投稿: すいかさんへ | 2009年5月18日 (月) 11時36分

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