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2008年7月14日 (月)

沖縄一人旅五日目 ~伊是名島から本島へ~

環境を守る税金

伊是名島には全国でも珍しいものがある。それは…。

“環境協力税”というもの。伊是名島に入島する人は必ず納めなければならないPhoto税金なのだが、伊是名島へ向かう船が出航する運天港で、チケットを購入する際に、一緒に徴収される仕組みになっている。一人一回100円。島人でさえも、一旦島の外に出てしまったら、帰って来る時に、支払わなければならない。

この聞き慣れない環境協力税、今まで、支払いを拒むなどといった揉め事は一切起きていないという。宿の方に、この税金をどう思っているか率直な意見を聞いてみた。

「100円という金額だし、それが島の環境保護のために使われるというのだから、支払うのが嫌だとは思わないわねぇ。島に来た観光客が置いていったゴミの処分などで使われるわけだから、徴収も仕方がないと思うわ」

島のゴミは焼却が中心で、処理できない分は、本島に運ぶという。確かに費用はかかりそうだ。宿の方の話だと、隣の伊平屋島でも環境協力税の導入が決まっているという。もうすぐ実行に移されるそうだ。離島ならではの試み。いつの日か、日本全国に広まっていくのかもしれない。

 

再び本島へ

朝、雷注意報も発令されるほど、ひどい雷だった。船の出航が心配されたが、定刻通りに船は離岸した。静かな離島での休息はひとまず終わった。今日は、船、タクシー、バスを乗り継ぎ、那覇へと向かう。ホテルへはモノレールを利用する予定だし、明日は飛行機にも搭乗する。長距離移動の乗り物フルコース。

Photo_2  

二日目の夕食時に知り合った名護在住の方と名護のバスターミナルで再会し、依頼しておいた海ぶどうを受け取った。お土産にパッションフルーツをいただいてしまった。食べごろはまだらしいので、帰宅後の楽しみに。住所やメールアドレスの交換もしたので、これからも長い付き合いができたら嬉しい。訪沖した際はぜひ再会したい。

那覇行きのバスは、左手に青の見事なグラデーションの東シナ海を乗客に披露しながら、南下する。見覚えのある風景が車窓を流れる。海に沿っPhoto_3て走るこの路線が好きだ。多少時間はかかっても、高速バスよりこの路線の方が沖縄らしい風景に出会える。路線バスなのに、まるで観光バスのよう。

 

31万人都市那覇

那覇の中心に位置する国際通り。奇跡の一マイルとも呼ばれていて、道の両側には土産物品店、カフェ、レストラン、ホテルなどが建ち並ぶ。散策には丸一日かかる(最初のころは数日を要した)ほど、歩いていて楽しい。有名な牧志公設市場へも、この国際通りから行く。

お中元の発送を済ませ、ホテルへチェックインするため、沖縄で唯一の電車(本当はモノレール)に乗車。2両編成のかわいらしいゆいレール。那覇空港から首里までを27分で結ぶ。ずっと高い位置を走行するので、眺めがいい。

Photo_4  

遅い昼食を、ホテル近くのおもろまちにあるメインプレイスの中のレストランに決める。このお店はよく利用していて、大のお気に入り。4年ぶりとなるも、以前と変わらず営業していたことにホッとする。入れ替わりの激しい都市部だと、いつの間にかひいきにしているお店がなくなっているなんてことがざらにあるものだ。旅先でお気に入りのレストランに入れるのは、沖縄だけ。

八重山でもそうだったが、那覇でも沖縄県産本を求めに書店に立ち寄った。この書店は、以前15冊もの本を一気に買ってしまい途方にくれた経験があるほど、県産本の品揃えが豊富なのだ。他県では入手困難な地元出版社の沖縄県に関する書籍が積まれている一角がある。今回はすでに荷物が持ちきれないほど増えているので、セーブしなければならない。

心を鬼にした結果、レジまで持って行った書籍は3冊のみ。沖縄に通い出して数年経つこともあり、所有している本や知っていることばかりが載っている本もあったので、今回は何とか購入は少なくて済んだ。ここが図書館なら、10冊はゆうに超える書籍を抱えていたことだろう。

Photo  

やんばるから那覇へ戻り、暑さが増したような気がする。やはり自然が多い北部より、住民が多い那覇の方が、気温は数度高いに違いない。やたらと汗をかくし、喉も渇く。真夏の沖縄の洗礼をここでも受けてしまった。

暑さと移動の疲労から、足がパンパン。夫はパーッと飲みに行ったらどうかと言ってくれたが、疲労感を相当感じていたので、Photo_2夕食はスーパーで購入し、簡単に済ませることに。昼食が遅かったので、お腹もあまり空いてない。サンドイッチ型をした手巻き寿司のようなものがあったので、珍しさからそれに決めた。沖縄でよく飲まれている香りの良いさんぴん茶をお供に。このさんぴん茶、喉の渇きを癒す効果があるという。暑い地域で飲まれる理由はこれだったのだ。

せっかく那覇に来たが、明日はもうさようなら。もっと滞在したい気分になっていたのは言うまでもない。

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コメント

cuteお元気そうな記事毎回拝見していますよ、
面白い写真や綺麗な写真沢山撮れましたね。
お帰りになってからお疲れが出ない様に
余りご無理をなさいませんよう impact 

投稿: ななみ | 2008年7月14日 (月) 17時37分

環境協力税、素晴らしい発想ですね。小さな集合体ではほぼ適正に徴収され、適正に利用されることでしょうし、他の島へ広がっていく理由もうなずけます。
分別したもののその費用の高さから、結局高温で一括焼却処理しているような自治体もあるぐらいなので、小規模な場所から広がって関心を高めていって欲しいと思いました。
大きな場所ですと、税金を遊びに使っちゃいますからね、困ったモンです^^;

沖縄の車窓からっていう番組が作れそうなほど、とろける景色ごちそうさまです!たしかに仰るとおり、観光バスですね♪道中も楽しそうです。でも、知っていなければ乗らないんじゃないかな、穴場的ルートですね(・∀・)

モノレールの写真、どこか海外の国のような印象です。やはりなにかが違うんですね。いいですね!好きです。

僕もグッときた場所では本を買います。BIRDS of NEW ZEALAND 、 Compact Guide to ALBERTA BIRDSと、双方地元の本屋で買ったとりの図鑑です。言語が自由に読み書きできないところでは、こういった絵がいっぱい入った本がおもしろく読めます。沖縄もぐぐっとくる本が多そうですね~!

投稿: Laylack | 2008年7月14日 (月) 22時17分

こんばんは。

環境協力金、環境を維持するためには必要な仕組みだと思います。もっとそういう明確な取り組みが増えればいいと多います。

沖縄の海岸線を走るバスの旅いいですね。沖縄にもゆいレールが出来、国内の鉄道?走破を目指す自分にとっては将来、沖縄再訪は必須?の行き先です。バスの旅で再度本島北部にも行きたいと思います。

投稿: ぞう | 2008年7月15日 (火) 00時24分

ぴろろさん
おはようございます。通勤の満員電車で拝読しております。やはり「観光名所」だけをつまみ食いしたガイドブックと違って、ぴろろさん目線の紀行は味わい深いですね。しばし、吊り革につかまっているのを忘れさせてもらいました。ありがとうございます。

投稿: あかり | 2008年7月15日 (火) 08時17分

体へのお気遣い、ありがとうございます。帰って来た翌日はさすがにゆっくりさせてもらいましたが、今はとても元気です。やはり沖縄の風に吹かれたからでしょうね。落ち込み具合も軽くなりました。いい気分転換になったのだと思います。
湿気が多いのと腕が悪いのとで、ピンボケ写真が多いです。水族館内の写真はほとんどピンボケ。モードの選択ミスですね。近々、サイドバーに写真集をアップする予定です。

投稿: ななみさんへ | 2008年7月15日 (火) 11時13分

税金は適正に徴収され、適正に使用される。簡単なことなのに、できていない現実が不思議ですよね。小さい島だからできるということもあるかもしれませんが、結果が出せるなら、見習うところは見習いたいですね。まずは興味を持ち、アイデアを出し合って、議論することが大切なのだと思います。
沖縄は米軍基地がたくさんあります。軍用機も低空で飛んでいます。外国人も頻繁に見かけます。アメリカンな街もあちこちにあります。そんな街中をバスは走ります(基地の中は入れませんが…)。それに加え、北部の絶景、台風を意識した家屋、どこかアジアチックな街並みときますから、車窓の風景は飽きません。気持ち良くて、珍しくバスの中でウトウトしてしまいました。
沖縄はゆいレールができるまでは、全国で唯一鉄道のない県でした。鉄道と言っても、電車とはちょっと違いますが、切符の買い方、電車の乗り方、乗車マナーといったことは子どもたちにとっては勉強の一環でもあります。他県に行った時、電車に乗れないでは困りますからticket 笑い話のようですが、昔はそういうこともあったようです。
沖縄には県産本が呆れるほど存在します。他県ですと歴史や観光名所などの本が中心となるのでしょうが、沖縄はそれだけに留まらず、様々なものを題材にしています。異文化なんですねぇ。外国で図鑑を買うのはいいですね。私はフィンランドで絵本を一冊買ったことがあります。中身はムーミンです。本場のムーミンが欲しくなって…。各国で地図を必ず買っている友人がいます。日本の位置が、その国々で違うから楽しいんだとか。言葉が読めなくても、楽しみ方はいろいろですねbook

投稿: Laylackさんへ | 2008年7月15日 (火) 11時48分

こんにちは!
沖縄は、海の水の色が違う 空の澄み方が違いますね。ただ一人家族の中で沖縄に行ったことの無い私は・・「私もいつか一人旅してみよう」と思いました。

投稿: 秋桜 | 2008年7月15日 (火) 18時10分

酒税やタバコ税、ガソリン税、消費税と毎日税金を払っている私たち。納めた税金の使い道は意外と知らないもの。おっしゃるように、環境協力税のように使途が明確なのはいいですね。納める側も納得できます。
ぞうさんは国内の鉄道走破の夢を持っていらっしゃるんですね。素晴らしいです。だから、風景に加え、乗り物のお写真が多いんですね。わぁ、ぜひ叶えて欲しい夢です。ゆいレールにもぜひご乗車を。先頭座席に座って、ただ往復するだけでも楽しい乗り物です。モノレールってそういうものかも。新橋から出ている“ゆりかめも”も往復しているだけで楽しいですtrain

投稿: ぞうさんへ | 2008年7月15日 (火) 18時34分

毎日の出勤ご苦労様です。乗車距離が長いですから、せめて座りたいですね。でも、ご利用されている線は難しいですねtrain
私目線の紀行。嬉しいことをおっしゃいますね。その時その時の感動や発見は、その時に文章にするのが一番。新鮮なうちにまとめてしまうんです。後で読み返した時、きっとその時の感情までひもとけることでしょう。それを楽しみに、今、頑張って綴っています。主人に読んでもらいたいという思いもあります。今までの沖縄旅行記、全てまとめてあったらよかったな…。ほとんど日記をつけてこなかったので、このブログが日記代わりです。

投稿: あかりちゃんへ | 2008年7月15日 (火) 18時43分

秋桜さんは沖縄未踏footですか?まぁ!これから、沖縄の魅力を一から発見していける立場にあるんですね。それはそれは羨ましいです。見るもの、聞くもの、食べるもの、様々な場面で驚くこと必至ですよcoldsweats02
女性なら、沖縄へは一人旅でもいいかもしれません。と言うより、一人旅の方がいいかもしれません。カップルだと声をかけてもらえなくても、女性一人なら声をかけてくださるウチナンチュ(沖縄の人)が多いです。リゾートホテルステイもいいですが、地元の人とのふれあいを希望するなら民宿が一番。旅人同士仲良くしたいならドミトリーですね。南国の開放的な雰囲気が、人と人とのふれあいの場を盛り上げてくれます。私も何人も知人ができましたし、楽しい時間をいただきました。沖縄ならではのような気がします。
私は独身時代、きままに動ける一人旅ばかりしていました。海外へも一人で行っていました。主人と知り合った沖縄県久米島への旅が最後の一人旅になると思っていましたが、今回、また一人で行ってしまいました。少しの度胸と地図を読める力が、行動派にしてしまっているようです。shoe

投稿: 秋桜さんへ | 2008年7月15日 (火) 19時01分

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