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2008年5月15日 (木)

八重山旅行六日目 ~癒しの島・石垣島~

みんさー工芸館再び

どこの島でもそうなのだが、別の島へ渡る日の朝、もう一泊、せめてもう半日、この島で過ごしたかったという気持ちがフツフツと湧いてきてしまう。小浜島も例外なく、チェックアウト時、とても去りがたい心境になった。いい旅仲間・民宿の方に出会えたからだろう。

今日(4/26)・明日は石垣島をドライブする予定になっている。八重山諸島で西表島に次ぐ大きさの島である石垣島は、車での移動がベストだろう。見どころも、中心部である南部から牧歌的な風景が広がる北部まで、くまなく点在している。

Photoレンタカーに乗車した早々、旅行初日に訪れたみんさー工芸館に立ち寄った。ひと目惚れしてしまって、旅の後半に購入しようと考えていた『ニライカナイ』というタイトルが付いている、海の情景をミンサー織で表現している額縁に入った織物を購入するために。その織物には、五ツと四ツの模様も、雲となって織り込まれている。水平線から押し寄せてくる波も上手に織られており、耳をすませば波の音が聞こえてきそうな作品。

青い額縁に入ったいくつかある作品の中から、波の感じ、五ツと四ツの模様のハッキリしたもの一点を選んだ。この時の私は、喜色満面であっただろう。加えて、ピンク色のミンサー織のブックカバーも夫に買ってもらった。五四(いつよ)の製品が、家の中に増えていく。想像しただけでも目尻が下がる。

 

大自然の宝庫

今日の石垣島は快晴に近い好天気。沖縄の強い日差しが照りつける。日焼け止めを念入りに塗り、手には日傘。

Photo_2沖縄に自生する真っ白なテッポウユリの群生が見られるということで、島の西部ある御神崎(うがんざき)へと車を走らせる。ちょうど今が見ごろだと予想していたのだが、全く生えていなかった。時季は終わってしまったらしい。伊江島ではゴールデンウィークごろがテッポウユリの見ごろだと聞いていたので、石垣島でもそうかと思ってしまったのだ。本島周辺の離島より、八重山の離島の方が若干気温も高めなのかもしれない。パイナップルに似た植物で、熟すとオレンジ色になるアダンは、まだ青々としていた。

石垣島には風光明媚な場所が至るところにある。その中でも、この島に初めて観光に来て、訪れない人はまずいないと思われる場所が、川平湾である。日本景観百選にも選ばれた石垣島を代表する景勝地だ。

点在する小島の配置も見事だと思うが、何より、白砂とミントグリーンに輝く湾内の水の色とのコントラストが、この世のものとは思えないほど美しいのだ。どんな言葉を用いて表現したらよいのか…。こんな時、語彙の少なさが悔しい。

Photo_3  

夫が「何これ!」と叫んだことに集約されるように、目の前に広がる色彩は、人々に大きな感動をもたらすほどに素晴らしい。気持ちが緩んでいくのか、何度も吐息が出た。こんな海の色、見たことがない。しばし恍惚の境地。

真っ白い砂浜にも降りてみた。目を見張るほどの透明度の海水に驚倒。「飲めそうだな」と夫。水に足を浸けたかったが、タオルの用意もないので諦め、箸置になりそうな白化したサンゴを4つばかり拾っただけにとどめた。

さっきまで、大人気のグラスボート(熱帯魚を観賞するため底がガラス張りになっているボート)に乗る人であふれかえっていた湾は、静けさを取り戻していたが、溜め息がこぼれそうなほどの絶景は消え失せることはなかった。この絶景を見られただけも、石垣島に来た甲斐があったというもの。

Photo_4石垣島には、沖縄県で一番高い於茂登岳(おもとだけ 標高526m)がある。亜熱帯植物がうっそうと生い茂る一帯で、ヤエヤマヤシが自生しているところもある。

Photo_5その於茂登岳の脇を通るトンネルが、また有名なのだ。於茂登トンネルと呼ばれているそのトンネルの入口には、大きなシーサーが描かれているのである。距離を表示する道路交通標識にも、於茂登トンネルは載っている。

Photo_6次に車を走らせた先は、八重山鍾乳洞植物園。駐車場に車を止めた時、「クァー!」と何かの鳴き声が。次の瞬間、目が点。視線の先には、駐車場を我が物顔に闊歩するクジャクの姿が!えっ、どうしてこんなところに!

ここは一体どんな施設なのか…。入口に好奇の目を向けつつ、入場。

園内は、自然の中を探検しながら進んでいくといった見学コースになっていた。さきほどのクジャクに、またもや遭遇。けたたましく鳴けど、羽は閉じたまま。開いたところが見たかった。

Photo_7何箇所かでかわいい動物発見!ワラビーにリスザル、鶏、ひよこ、七面鳥、琉球ガメ、うさぎ。エサをもらい慣れている動物は寄ってくるが、そうではない動物は間近では見られない。小うさぎたちに囲まれた時の幸せと言ったらなかった。施設の名前である植物より、動物の方に心奪われてしまった。Photo_8

施設内には世界中の貝殻や化石、サンゴなどを集め、展示しているコーナーも設けられており、目を楽しませてくれた。その量は豊富で、どうやって集めたのか興味をそそられるものであった。好きな人にはたまらない一角である。

そんな宝物に囲まれた贅沢な空間を二人占め。ゆっくり見学していたのでは、ここだけで30分以上はかかる。世界一大きなシャコガイも口を大きく開けて、私たちに笑顔を寄越していた。

ここの鍾乳洞は、数億年前に海底が隆起して地上に現れたもので、カラフルなイルミネーションで彩られていた。天井からは雨水が滴り落ち、今でも成長を続けていることがわかる。距離も長く、見ごたえ十分。真夏の暑い日には、鍾乳洞でひと涼みするのもいいだろう。

 

観音崎からの絶景

八重山の日の入りは東京のそれとは確実に違う。東京より西に位置しているから、日の入りも遅くなる。感覚的にも遅いと実感できる。4月下旬の19時になっても、まだ太陽を目にすることができるのだ。

缶コーヒーを携え、観音崎灯台へ。夕日の絶景ポイントと知ってか、多くの人がすでに集まっていた。中には、一眼レフカメラを抱えたカメラマンの姿も。

Photo_10

太陽は、今まさに沈もうとしているところ。大海原の彼方に。

Photo_9優しい心地良い空気に包まれていた。少しずつ青を帯びてきた空と海をぼんやり見つめる夫の後ろ姿を、私もまたぼんやり見つめていた。

夕食は、昨夜の民宿で薦めてくれたあだん亭に決めた。地元の人の評判の良い店に、はずれはない。

ゴールデンウィークに突入したからか、あだん亭は宴会のような賑わいだった。案内されたカウンターには、一人旅らしき女性の姿も。こっちも一人なら声をかけるんだが…。

Photo_11スクガラス豆腐(アイゴの稚魚の塩漬けが乗った島豆腐)、パパヤイリチー(熟す前のパパイヤの炒め物)、島だこのから揚げ、もずくのボロボロジューシー(もずくの雑炊)、そばちゃんぽん(八重山そばの野菜あんかけ)、ヒラヤーチ(ちぢみに似たもの)などを注文。沖縄料理をこれでもかというほど、堪能した。やはり沖縄の料理・食材は、沖縄で食すのが一番おいしい。大満足。

今夜の宿は、できたばかりのホテル グランディア石垣。この旅、一番の豪華なホテル。インテリアはブラウン系でまとめられており、ナチュラル感のある落ち着いた装い。ずっと民宿に泊まってきた身にとっては、何だか気恥ずかしい感じ。

8日間の日程の旅も、6日目が終わろうとしている。明日はどんな一日が待っているのか。車を走らせるルートを頭の中で反芻しながら、眠りに落ちた。

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コメント

マウスについているホイールでスクロールする前に思いました。飲めそうだなって。スクロールしたら書いてありました!
びっくりするわーhappy02
絶景と簡単に書けてしまうのですが、写真で見てこれなら、自分の目で見たときの気持ちの高ぶりは相当だったと思います。
こんな植物園いってみたいです。クジャクが歩いているところなんて聞いたことがないですもの!ワラビーもウサギもいきいきとしてますもの、きっと楽しかったでしょう♪
やはり植物園というからには、南国特有とか八重山だけにある特別天然記念物クラスものもあったかもしれないですね。
観音崎灯台からの日暮れ。太陽も素晴らしい一日がおしいかのように映っています。(アンタは太陽なんだから、また明日みられるじゃないかって思いました)その夕日を名残惜しむ船。素晴らしいです!ぴろろさん。そして夕食も素晴らしいです、ぴろろさん!!

投稿: Laylack | 2008年5月15日 (木) 20時43分

こんばんは。

石垣島、新婚旅行で1度だけ訪れたことがあります。今の感性で行くともっと楽しめる場所だと認識しました。

僕も川平湾に行きましたが、その時は残念ながら天候に恵まれませんでした。

次に旅行に行く機会があればやっぱり八重山ですね。

投稿: ぞう | 2008年5月15日 (木) 21時37分

ぴろろさん、こんばんは。
まとめて読ませてもらいました。m(_ _)m

まぁ、どの写真もステキすぎて
言葉が見つからないくらい。
海がキレイ。
素晴らしいねぇ。ホントに”絶景”だね。

こんな景色を見られたなんて
ホントにうらやましい。
癒されたでしょうね。

ご主人と2人で旅行かぁ、いいなぁ。
いつまでもお幸せheartに..(^^)

投稿: ケセラセラ | 2008年5月16日 (金) 00時00分

やっぱりミンサー織 買いましたね、見れば欲しくなるのは当然です。毎日眺めて楽しんで下さい。可愛らしい動物や孔雀、私はお目にかかれませんでした。蝶の展示室も閉まっていて入れませんでした。川平湾のあの海の色あの感動は見た人でなければ味わえませんね。沢山美味しい沖縄料理を食べ美しい景色を堪能して元気が出ない筈がありません。お父さまからのプレゼントでしょう。

投稿: ななみ | 2008年5月16日 (金) 07時19分

面白いですね、Laylackさん。川平湾の水、飲めそうだと思ったなんて、私もビックリです。近くで見ると、ミネラルウォーターかと見間違えるくらいの透明度で、おいしそうでしたhappy02 写真だとなかなか感動までは伝わりませんが、川平湾は日本の景観百選に選ばれているだけのことはあると思いました。空や海の色合いは、天候にも左右されてしまうので、好天の日に訪れれることができてラッキーでしたhappy01 
八重山鍾乳洞の探検コースですが、どうしても身近すぎる動物たちに目がいってしまうのですが、亜熱帯らしい植物もたくさん生えていましたよ。見たことのない鳥も目の前を横切っていきます。駐車場をヨチヨチ歩くアヒルもかわいかったです。旅行で見かけた植物や載せ切れなかった風景の写真を写真集にして、ブログのサイドバーに載せようかと思っています(来週かな?)。もしよろしければ、そちらもご覧ください。植物というより、花が多いでしょうか。
夕日はどうしてあんなに速く沈んでしまうのでしょうね。もっとゆっくり落日を楽しみたいのに。桜のように、短い時間に美しさが凝縮されているのですね。
Laylackさんは“!”の使い方が巧みですねぇ。私も褒められているようで嬉しくなってしまいます。

投稿: Laylackさんへ | 2008年5月16日 (金) 13時29分

ぞうさん、こんにちは。

>次に旅行に行く機会があればやっぱり八重山ですね

嬉しいこと、おっしゃいますね。沖縄が好きな人に悪い人はいませんhappy01 

そうですね。沖縄に限らず、どこもそうかもしれませんが、訪れる年齢によって感じ方は違うでしょう。
私の初沖縄は17歳の時でしたが、当時は沖縄料理も民謡も歴史にも、あまり興味がわきませんでした。歴史は無理に予習しましたが、若かったから、命の大切さを今ほどには感じていませんでした。大人になって一人で沖縄を訪れるようになり、自分から平和祈念公園やひめゆりの塔などを訪れ、悲惨な事実に胸を痛めることによって、命の大切に気づかされました。民謡や沖縄ならではお料理や食材に目がいくようになったのは、ここ数年のことです。年齢によって、興味の対象も変わってくるのだと知りました。

次の結婚記念日に八重山を訪れてみるのはいかがでしょう?新婚当時を回想しながら…。今度は好天に恵まれるといいですね。

投稿: ぞうさんへ | 2008年5月16日 (金) 14時00分

ケセラセラさん、こんにちは。ご訪問、ありがとうございます。

旅行記はどの日も長文になってしまいました。まとめてお読みになるのは、大変でしたでしょう。拙い文章で申し訳ありませんでした。

石垣島、竹富島、波照間島、小浜島、どの島も、今の私を癒してくれました。絶景の連続でした。島人が守り続けてきた美しい風景が、スッと体中に染み渡りました。そして、島の人々や旅人とふれあう時間も、私には優し過ぎる時間でした。人生におけるこの辛い時期に、8日間もの八重山滞在が叶って、恵まれていると思います。今度、どういう生活を送るかによって、旅行が意義あるものだったかどうかが決まるでしょう。恥ずかしくないように生きていきたいです。旅行に同行してくれた主人にも感謝です。

心、温まるコメントを本当にありがとうございました。

投稿: ケセラセラさんへ | 2008年5月16日 (金) 14時39分

みんさー工芸館には旅行初日に訪れ、体験までさせてもらいました。あんなにもたくさんのミンサー織に囲まれ、とても幸せでした。右を見ても、左を見ても、ミンサー織なんですから。頬が緩みっ放しでしたよ。そうしたら、石垣島をはじめ、他の島々でも、結構五ツと四ツの模様を見かけるではありませんか!防波堤やマンションのベランダ、タクシー、食堂のメニュー表、歩道など。気が狂いそうになるほどでした。写真もパチパチ撮りました。
旅行後半は石垣観光を予定していましたので、みんさー工芸館での買い物は最後に残していました。荷物にもなってしまいますから。たくさん欲しいものはありましたが、ニライカナイの作品とブックカバーは、旅行中、ますます購買意欲をそそられたので、その二つを買うことにしました。ニライカナイは玄関に飾り、ブックカバーも使っています。自分へのお土産の必要性、感じてなりません。楽しかった旅行がよみがえりますもの。
ななみさんも、機会があれば、ゆったり日程で八重山を訪れてみてくださいね。フリータイムなら、好きなところに自由に行け、好きなだけいられますよ。そして何より、現地の人と触れ合うのが一番ですよ。

投稿: ななみさんへ | 2008年5月16日 (金) 14時54分

うわあ☆
ホントにキレイですね。
旅行のパンフレットに載っているような風景ですよ!!
お写真を見ているだけで、充分行った気分を味わっていますが、
やっぱり見れば見るほど、行きたくなります。
(言ってることが変?!)
自分の目と肌で、沖縄を感じてみたいです。(^▽^)
動物たちも、かわいいですね。
うさぎちゃんなんてもう・・・(*´ェ`*)ポッ
お尻向けちゃってるコもいますね。
そして、ワラビーってまつ毛長いんですね。
宿も、民宿と豪華ホテルの両方を楽しまれたんですね。
いろんな楽しみ方ができる場所ですね♪

投稿: Kaorin* | 2008年5月17日 (土) 10時03分

石垣島に滞在していた日は天候に恵まれたので、空も海も、砂も、木々も、他の植物も、太陽の光を浴びてキラキラと輝き、本来の美しさで、私たちの目を楽しませてくれました。感謝です。
癒しの光景がそこかしこに転がっているわけですから、本土から移住を果たした人の持病が治ってしまうというのも、頷ける話ですよね。沖縄の人はいい意味でテーゲー(いい加減)で、物事にあまりこだわりません。時間にもいい加減(いい意味で)。日常生活自体が、無理せず気楽なのだと思います。ストレスが都会より少ないのは火を見るより明らかです。
うさぎ、大好きなんです。目がないんです。昨秋の横浜で行われた【うさフェスタ】では、大騒ぎしまくったほどです。小うさぎ、かわいかったですhappy02 動き回っていたので、まともな写真はこれ一枚です…。ワラビー、手が届きそうなほど間近で見たのは初めてでした。まつ毛、羨ましい?
石垣島は交通の便などからホテルに宿泊しましたが、離島では民宿、石垣ではホテルがいつものパターンでしょうか。って、まだ二回ですが…。

投稿: kaorin*さんへ | 2008年5月19日 (月) 07時43分

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