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2008年2月15日 (金)

新婚生活を送っていたアパート

伊東旅行の帰り道、昨年8月まで住んでいたアパートにちょっと寄った。旅行が終わってしまう一抹の寂しさと、退去する時点で、8部屋あるうちの6部屋が空家となってしまったことから、現在、どれくらいの居住者がいるのか興味が湧いたからだ。

車は見慣れた夜の街をゆっくり走り抜ける。駅前からの道は、一緒に手をつないで歩いた道。一緒に桜を愛でた道。一緒に買い物で往復した道。様々な思い出が一気にあふれてくる。

懐かしむにはまだ半年しか経っていないせいか、「帰って来た」という心境になったのが意外だった。そう、「以前住んでいたアパートに来てみた」というより、「旅行から自宅アパートへ帰って来た」という感じがしたのだ。そして、それは夫も同じだった。

結婚後、私の実家から私の荷物を運ぶ時、実家の車で何度も往復した。近所のホームセンターから買った物を店の車で運んだりもした。レンタカーを借りてドライブを兼ねた旅行にも行った。そのせいだろう。「帰って来た」とう心情になったのは。

私たちが住んでいた部屋は、まだ空室のままだった。それでも2部屋入居者があったようで、8部屋中4部屋が埋まっていた。大家さんには悪いが、正直嬉しかった。私たちが使っていた部屋が空室のままであることで、新婚生活自体が、誰にも壊されていなかったかのように感じたから。私たちが吸っていた空気までもが残っているように感じた。いつまでも、あの部屋だけは空室のままであってほしいと思うのは、やはり身勝手だろうか。

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コメント

こんばんは、ぴろろさん。

僕は一人暮らしのときに引っ越しを二回経験していますが、最初のときは同じような感情になりました。なんというか寂しい感じ。
そして、今回の結婚を機に引っ越しでは、少なからず同じ時間を過ごした部屋でもあるわけですが、ワンルームロフト付きは思いの外人気が高いのかすぐさま部屋は埋まっていた様子でした。
ぴろろさんとはちがって、ちょっと寂しい気持ちがしてしまいました。

投稿: Laylack | 2008年2月15日 (金) 21時04分

正直嬉しかった。私たちが使っていた部屋が空室のままであることで、新婚生活自体が、誰にも壊されていなかったかのように感じたから。私たちが吸っていた空気までもが残っているように感じた。いつまでも、あの部屋だけは空室のままであってほしいと・・・

いつも思います。写真も上手いがこうした文章表現が出来る人素晴らしいなって。

投稿: ふれあい家族 | 2008年2月15日 (金) 22時13分

ぴろろさん、こんばんは。

この気持ち、すごく良くわかります。
私たちは、結婚当初、社宅に住んでいたんです。社宅といっても会社が一括で借り上げていた6階建てのマンション。
今住んでいるところから、わりと近いんです。二人で車で買い物に行った帰りなどに、ちょっと遠回りをして、横の道を通ってくることがあります。
それが夜で、窓から灯りが洩れていたりすると…。何だか余計懐かしいような。あーあそこで暮らしていたんだな…と。
ぴろろさんの文章を読んでいたら、当時のこと、いろいろ、思い出しました♪

投稿: 風音 | 2008年2月16日 (土) 23時35分

takeponもアパートは、3回ほど、かえたことがあります。つらい時間をすごしたところと楽しかったことを思い出すところで、近くを通ると複雑な思いをします。

学生だったころのアパートの大家さんのところには、年に一回ほど顔をだし、暖かくむかえてくれたときは、すごくうれしかったです。いつまでも、元気にいてもらいたいものです。

投稿: takepon | 2008年2月17日 (日) 00時36分

お返事が遅くなりました。まだ体調はイマイチです(TT)
新たな場所への引っ越し。希望を胸に抱いているのに、寂しい気持ちになってしまうものですよね。それは、そこで充実した生活を送っていたから。そして、素敵な思い出がたくさん詰まっているからでしょう。
Laylackさんが住んでいらしたお部屋はロフト付きだったのですか。それは人気が高そう。私たちの部屋は駅から徒歩9分(実際は15分)の普通の2DKの部屋でした。日当たりはいいけれど、風通りが悪かったです(--;)

投稿: Laylackさんへ | 2008年2月17日 (日) 11時16分

お返事が遅くなり、すみません。
お褒めの言葉、ありがとうございます。たいそう励みになります。
写真はどこかで習いたいと思っていますが、なかなか…。語彙も少ないので、もっと単語を吸収したいのですが…。読書でしょうか。
たくさん感動するしかないですね。

投稿: ふれあい家族さんへ | 2008年2月17日 (日) 11時26分

風音さん、こんにちは。
今日はスッキリ晴れて、気持ちのいい青空が広がっていますね。空に視線を向けながら、キーボードを叩いています。
夫は「こんなに早くあのアパートに行くことになろうとは…」と言っていました。懐かしむにはちょっと早かったようです。でも、そうした場所は誰でもが持っているものなのですね。新婚生活を送った場所は、本当に大切な場所ですね。離れてみて、そう思いました。建て直されることなく、いつまでも、あってほしいと思います。

投稿: 風音さんへ | 2008年2月17日 (日) 11時36分

tekeponさん、こんにちは。そちらはまだ雪深いですか?
takeponさんは、引っ越しの大先輩でいらっしゃるのですね。私は結婚するまで実家に住んでいたので、未だ2回です。一人暮らしもしたことありません。
やはり、自分が住んでいたアパートや街には、様々な思い出がありますから、通りかかれば当時の心情が、ドッとあふれてきますよね。もしその中に辛い気持ちがあったとしても、それをバネにして成長した自分を感じられるのではないですか?いずれにしても、その場所で出会った方々との縁は、大切にしていきたいですね。

投稿: takeponさんへ | 2008年2月17日 (日) 11時57分

思い出というものは、その人が踏みしめて開拓てきた道の足跡で、人の心の依り代みたいなものだと思っています(*´-`)
その足跡は間違えなく、その人が生きてきた証であり、
色んな思いが詰まってるデス。
だから、思い出の場所は、自分だけのものに
しておきたいのでしょうかね~(^-^)な~んて。

投稿: Aza | 2008年2月17日 (日) 23時53分

思い出は自分史そのもの。過去の自分が存在してこそ、現在の自分がいるのです。今の生活も、その過去に支えられています。思い出は、いいことばかりではなかったとしても、大切にしていきたいと思います。

投稿: Azaさんへ | 2008年2月18日 (月) 15時29分

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