確定申告の準備
そろそろ全国の税務署が活気づくころ。そう、確定申告の時期だ。
大学の斡旋で、在学中に、税務署のバイトをしたことがある。源泉徴収票を名前の順に並べたり、来場者の受付だったり、ごく簡単な仕事内容だった。もう15年も前の話で、ビックリしてしまう。
給与所得者である夫は、今まで会社で年末調整をしてもらっていたので、確定申告を自分ですることはなかったのだが、昨年、マンションを購入したので、今回は、自分で確定申告をしなければならない。それと住宅ローン控除の申請も。
税務署で確定申告などしたことがない夫。私は仕事も含め、数回経験済み。平日の昼間、時間のある私が、必然的に確定申告をしに行くことになる。
昨日は悪天候ということもあり、確定申告用紙提出場所である商工会議所はガラガラだった。来場者よりスタッフの人数の方が、圧倒的に多い。ゆえに、ウロウロするまでもなく、声をかけてもらった。好印象。
確定申告は2月17日からの受付だと思っていたのだが、もうできるとか。登記簿謄本以外の書類は揃っているので、今日できると知っていれば必要な書類を持ってくるんだったのに…。嘆いても仕方がないので、不明な点を質問をして、申告用紙をもらって商工会議所を後にした。
商工会議所を出たその足で、登記簿謄本をもらうために、法務局へ向かった。古めかしい建物が雨に濡れていた。
登記簿謄本の申請はもちろん初めてなので、申請の仕方がよくわからなかった。銀行や役所などのように、番号札のようなものは見当たらない。窓口周辺を見渡してみたら、申請用紙の束が目に入ったので、これだと思う用紙に必要事項を記入し、受付と思われる窓口に並んだ。そしたら、「確定申告 マンション購入」と書かれている用紙が目に飛び込んで来た。申請用紙を間違えてしまったようだ。
申請用紙を書き直して、窓口に再度並ぶ。スタッフの人数もそう多くはないが、手が空いていないというわけではない。どの人が受付担当なのかもわからない。しばらく、誰からも声をかけてもらえずにいた。
「説明しろよ!」という怒声に、みんなの視線が、その声の持ち主である初老の男性に向けられた。「はいじゃなく、これ(書類)の説明をしろよ。社会保険庁のような仕事をしているんじゃないよ!」と、同じ男性から続けて、一人の職員にまた怒声が向けられた。ピリッとした空気が流れる。
応対した職員の態度が、彼には不満だったようだ。申請の時から、不親切な対応をされていたらしく、かなりご立腹。私もちょうど同じ立場だったから、お腹の中で同調してしまった。受付してもらいたい格好をしているのに、一瞥されるだけで、声をかけてもらえないのだから。目の前に座っていればこちらから声をかけるものの、そういった状況ではなく、職員はあっちこっち移動していたり、遠くのコピー機から書類が出てくるのをジッと待っていたりという状況では声をかけづらい。来場者にとって、わかりやすく親切な対応とはとても言えない。
書類を渡される時も、ただ「1000円です」の一言。会計は別の窓口で、「いくらですか?」と会計担当者に私が聞かれる始末。収入印紙を渡されたが、それをどうしたらいいのかもわからず…。申請用紙に貼って提出すると教えてもらったが、初めての人は説明がなければわからないことばかり。そういった対応はなっていない。前出の男性ではないが、ちょっと「これでいいのかな」と疑問に思った法務局職員の対応だった。ちなみに、商工会議所を出る時は、税務署員数名が「ご苦労様です」と言ってくれた。
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コメント
こんばんは。
対応っていろいろで一概には言えないのですが、むっとする対応をとる人は少なくはないように感じました。僕は随分長い間一人暮らしをしていたので、仕事をしていると区役所などへ行く機会がなかなかないのですよね、そこへきてたらい回しにされるので気分はめいります。同じように値段は?とかいわれたことがありますし、「なんのよう?」っていわれたこともあります。おとなしい顔だからいわれやすいかなと思ってましたが、程度がありますので越えたときにはいってやります。「○○、その言い方おかしくないですか?」って思いきり冷静にいってやると、大抵態度を改めてくれます。恐竜が獲物を前にして一言って感じです^^。弱いものの前だけ強いやつの典型ですからんえ。でも、殆どの職員のかたは立派にまじめに働いていらっしゃいますので、やはりこちらも同じように気持ちいい対応をしているんですよね自然に。人の気持ちを考えてしゃべる事って難しいです。
投稿: Laylack | 2008年1月24日 (木) 22時47分
おっ、確定申告ですか。
自分も給与所得者なので、基本は年末調整ですが、8年前にマンションを購入した際に税務署にいって申告しました。でも、自分の場合は、不動産業者がまとめて登記簿謄本を取ってくれたので法務局には行きませんでした。
法務局の対応なっていないですねー。
これがお役所仕事というやつですかね。困ります。
実は、自分、所得税の医療費控除のために最近も毎年税務署に行っています。税務署の人は困っているとすぐによってきて案内してくれます。とても親切です。
また、今年から電子申告にしようと考えていまして、先日、区役所に電子証明書をもらいに行ったのですが、区役所の人の対応も良かったです。
法務局の人は心入れ替えてほしいですねー。
投稿: よっちん | 2008年1月24日 (木) 23時09分
Laylackさん、こんにちは。
接客対応の態度は、公務員だろうと一般企業のサラリーマンだろうと、本当に人それぞれだと思います。ただ、接客に対する指導を受けているか否かは、その企業や役所などへ対する印象につながりますので、重要な問題だと思いました。
住宅ローン控除に必要な登記簿謄本は、最初、合同庁舎でも取得できるという情報を税務署から受けていたため、法務局へ行く前に、合同庁舎にも寄っていました。関東でも雪になった一昨日のことです。寒くて、手の感覚がなくなっている中、商工会議所→合同庁舎→法務局と渡り歩きました。私が住んでいる街は、それぞれがちょっとずつ離れた場所にあるのですが、バスやタクシーに乗るほどでもありません。でも歩けは10分はかかる位置関係です。たらいまわしとはこのことです。商工会議所と合同庁舎では、親切に声をかけていただき、労いの言葉もありました。だから余計に、法務局職員の対応が目立ったのかもしれません。
公的な機関だけに、“誰でも利用しやすい・わかりやすい環境”を整えてほしいと思います。今後、嫌な思いをする人がいないよう、接客態度の指導を徹底していただけたらと思います。
投稿: Laylackさんへ | 2008年1月25日 (金) 13時42分
よっちんさん、こんにちは。
私たちも、担当の司法書士から転居の際、登記簿謄本を一部いただいていました。売買契約時の日付だったことと、一部は手元において置きたいという理由で、今回申請にあたり、取得した次第です。こんな大変な思いをするとは思いませんでした。
毎年、医療費控除ですか?病院通いをされていらっしゃるのですか?私も昨年は3週間入院をしました。多額の保険の給付金が支払われたので、医療費控除は受けられないようです。
税務署職員の対応はどこでも親切ですね。質問事項にも丁寧に答えてくださいますし、わからない記入箇所は一緒に計算を手伝ってくれたりもします。パソコンで申告ができるのも便利です。ニーズに応えてくれていると感じます。好印象です。
リーダー的立場の人の存在は、その部署や会社の士気をある程度左右すると思います。統制力のない人がリーダーの職場は、最低限必要な緊張感もないのでしょうね。それは、その場にいる人すべてに影響を及ぼします。法務局に方に、利用者の気持ちを伝えたいです。法務局と言わず、すべての公的機関に投書箱の設置を希望します。
投稿: よっちんさんへ | 2008年1月25日 (金) 15時46分
そうだ、マンションを買うと確定申告になりますね。ウチもやりました。法務局にはいろいろ用事で3回ほど行きました。まず隣の市にあって電車とバスで行かねばなりません。そして確かにあそこの手続きは分かりにくいですね。私も収入印紙を買わされて途方にくれました。土地の地番というのがよく分からず、「その番号はありません」の一言。そこにある地図で調べてください、と言ってくれればわかるのに。
法務局に来ているのはほとんど不動産会社の人のようです(つまりプロ)。それで窓口も「わかってるでしょ?」的対応なのでは。人を見て、この人は分かってないな、と対応できないのでしょうね。
投稿: fkmamiko | 2008年1月25日 (金) 16時54分
こんばんは。
そうか、もう確定申告の時期なんですね。うちは夫婦そろって持病持ちなので、毎年、かなりの医療費控除の手続きしてます。全部、嫁さん任せですが。
しかし役所で「社会保険庁みたいな〜」は必殺技ですね。覚えておきます。
ちなみに携帯で読んでいたので、「社会保険庁みたいな〜怒声云々、で改頁されていて先がすぐに表示されず、ぴろろさが怒鳴ったのかと思ってびっくりしました(笑)。
投稿: あかり | 2008年1月25日 (金) 19時36分
fkmamikoさん、こんばんは。
そうそう、最初に間違えて書いてしまった申請書には、住所とは異なる“地番”を記入するよう特記されていました。「自分で調べて」と無言で指示されている感じで、巨大な地図も置かれていました。でも、やはり適切な案内がないんですよね。地図をめくっている人がいたので、その存在と自由に閲覧していいのだと分かりましたが…。
法務局を訪れる方は、不動産会社の方が多いのですか。私を不動産会社に勤めている人と間違われたのでしょうか。その辺の見極めを持っていただけたらと思います。頭から決めてしまっているようでは困りますよね。
一度失った信用は、なかなか取り戻せません。人生でおそらく一回しか行くことのない法務局は、残念ながら、私の中で悪いイメージのままかもしれません。
投稿: fkmamikoさんへ | 2008年1月25日 (金) 22時33分
あかりちゃん、こんばんは。
一昨日は少し雪を体感できて、よかったですね。うちの方は全然降りませんでした。
あかりちゃんご夫妻も、医療費控除を申請されていらっしゃるのですね。病院通いは辛いですね。お仕事をされていると、会社を休まなければなりませんし。ご病気、少しでも楽になることを祈っています。
あはは、必殺技ねぇ。そうですね。何かあったら「社会保険庁みたいな〜」、使ってみてください。相手は絶対ドキッとしますよ。さすがの私も人前で怒鳴ることはありません。せいぜい、帰宅後の主人を捉まえて「聞いて~。今日ね、こんなことがあったんだよ」と愚痴るぐらいでしょうか。
話は変わりますが、あかりちゃんは、男性なのですね。初めは女性かと思っていました。この前のコメントで、男性なのだと気づきました。すみません。お嬢さんの記事で「お母さんに似て美人に~」にコメントは、あかりちゃんが女性(お母さん)だと思ったからです。「お父さんに似て~」と言えばよかったですね(^^)ヾ 女の子はお父さんに似るといいますから。
投稿: あかりちゃんへ | 2008年1月25日 (金) 23時12分