« くすぐったいという感覚 | トップページ | 最近の父 »

2007年6月28日 (木)

町内の貴重な知り合い

IT学習サポーターを一緒にしていたSさんと、バッタリ整形外科で会ったのは2~3週間前。現在Sさんは腰痛で、私は腱膜炎でリハビリに通っている。「ちょっとお茶でも」と思ったのだが、ほとんど会話ができないまま、リハビリに入ってしまい、誘えずに別れた。

数日後、Sさんと駅で偶然お会いした。その際、Sさんも「整形外科でお会いした日、お茶でも…と思ったんですよ」と胸のうちを話してくださった。連絡先も教えてくれた。

それから数日後、またまた整形外科で一緒になった。縁がある人だ。磁石のように引き付け合うものがあるのだろうか?IT学習サポーター仲間で飲み会があった時、Sさんとは席が近くになる時が多かったのを覚えている。やはり縁がある人らしい。「一緒に過ごせ」と誰かが言っているよう。

ということで、メールでお食事に誘ってみた。お互いの住まいは駅を挟んで東西にあるので、駅近くのカフェかレストランを考えていた。

ところが、Sさんからの返信は意外なものだった。

「明日我が家へ来ませんか?あるもので一緒に食べましょう」

彼女のマンションまでは徒歩で15分ほどの距離。駅ビルのケーキ屋で、マロンロールデコをお土産に選んだ。

昼食は焼きソバ、そぼろご飯、海鮮サラダ、しじみのお味噌汁、漬物だった。お料理が好きだというSさんはテキパキと目の前でお料理を仕上げていった。私は手伝う暇もなかった。

Sさん手作りのお料理は本当においしかった。デザートにはマロンロールデコを食べ、その後に、アメリカンチェリーもいただいた。

Sさんは全ての部屋を見せてくれ、マンション住まいゆえのトラブルや仕組みなど話して聞かせてくれた。収納スペースが少なく、整理整頓が苦手なため、物がいつも散らかったままだという。それが悩みのよう。

隣人の騒音やマンション管理役員の仕事などの話もしてくれた。窓を閉めてくれればいくらか防音効果があるのに、開けたままでピアノを弾く隣人がいて、Sさん宅が窓を閉め切りにしなければならなかったこと、高い買い物をさせようとするセールスマンの手口、意外と無防備な玄関ホールのセキュリティーなど、ためになるものがほとんどだった。また転勤族だったということから、引っ越し時のアドバイスも受けた。

Photo_10 話すことは尽きず、アッという間に夕方。おいとますることを告げると、Sさんはお菓子やらSさんが作られたシソシロップやらおつまみやら、いろいろバッグに詰めてくださった。行きはロールデコを入れてもスカスカだったバッグ、帰りには反対にいっぱいになってしまった。「お母さんみたいね」とSさん。う~ん、確かに。

15歳も人生の先輩でいらっしゃるので、元気が出るお話をたくさん聞くことができた。病気との闘い、いつかは迎える親の死、老後のことなどなど。じっくり考えるいい機会となった。

不安な日々が続いていただけに、楽しいひと時を過ごすことができ、Sさんには感謝である。今度はうちにもお呼びしたいと思っている。

|

« くすぐったいという感覚 | トップページ | 最近の父 »

コメント

素敵なお友達ですね。

投稿: fkmamiko | 2007年7月 1日 (日) 21時48分

はい。大切にしたい方ですね。
結婚を機に引っ越し、町内はもちろん、市内にも知り合いが少なくなってしまったため、近所の貴重な知り合いです。
街を歩いていて、見知った顔に「こんにちは」と挨拶できないのはつまらないですね。時には立ち話できる相手もほしいですよね。
7月3日がお誕生日ということなので、さっき、バースデーカードを作成しました。明朝、投函します。

投稿: fkmamikoさんへ | 2007年7月 2日 (月) 00時08分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 町内の貴重な知り合い:

« くすぐったいという感覚 | トップページ | 最近の父 »