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2007年6月15日 (金)

世界の中の日本

数年前に話題になった『世界がもし100人の村だったら』という本を、最近になって読んだ。この本には『世界がもし100人の村だったら②』と『世界がもし100人の村だったら③ たべもの編』、『世界がもし100人の村だったら④ 子ども編』という続編もあり、4冊まとめて読んだ。

ページを繰るたびに、衝撃的な文章に出会う。世界における日本の富裕さが、数字で飛び込んで来た。世界を知ることは日本を、そして自分自身を知ることにつながる。

 

『世界がもし100人の村だったら』より

村人のうち                            
1人が大学の教育を受け
2人がコンピューターを
もっています
けれど、
14人は文字が読めません

 

20人は栄養がじゅうぶんではなく
1人は死にそうなほどです
でも15人は太りすぎです

 

『世界がもし100人の村だったら③ たべもの編』より

日本の国の予算のうち
農業のためにつかわれるのは
4%です
軍事費は
6%です

 

日本の食料自給率は
40%です。わたしたちのからだの
60%は、
よその国の資源をつかって、
よその国の人がつくった
たべものでできています。

 

『世界がもし100人の村だったら④ 子ども編』より

世界の子どもがもし100人だったら
生まれたことが役所などに届けられない子どもは
55人か、あるいはそれ以上です。
(中略)
日本では、100人の子どもすべてが
届けを出されます。

 

読み進めていく手が途中で何度も止まった。次のページをめくるのが怖くなることもしばしば。現実を知れば知るほど、辛い気持ちになった。そして、自分の無知を知った。

子どものころ、「豊かな日本に生まれてよかったね」という言葉を頻繁に聞いた気がする。現状を知らず、言われるがままに「日本に生まれてよかった」と思っていたであろう自分が情けない。人の痛みをわかってあげられない子どもだったのだ。

先進国に生まれたからには、それなりの役割があるのではないかと思う。逆に言えば、だからこそ、先進国に生まれたのかもしれない。途上国と言われる国々に住んでいる、誰かの助けを必要としている人々を救えるのは、そのことを知っている者たちだ。救えるなどとおこがましい言い方は適していないだろう。何と言えばいいのだろう。協力とでも言おうか。語彙が少なく、適切な言葉が浮かばない。

たとえば、早急な対策が必要な「地球温暖化問題」。これはかなり身近な問題である。環境問題に取り組むことは、長い目で見れば、地球全体を考えることにつながる。一人ひとりがゴミを減らす努力をすることで、二酸化炭素が少しずつでも減らせていければ、温暖化に効果があるだろう。自然を破壊せずに、環境に優しいエネルギー源が発見・開発されれば、それも効果的かもしれない。

国連人口推計では、伸びが鈍化してきているとは言え、このまま世界人口は増え続け、ピークに達すると思われる21世紀後半には、世界人口は100億人に達するという。しかし、それだけの人口を養うの耕地面積が地球上にはなく、大きな食糧確保の問題が生じると懸念されている。農地の劣化、砂漠化は食い止められないのだろうか?

非才の私に考えられることには限りがあるが、有識人たちには、地球やそこの暮らす人々全員を守る観点で、様々なことに尽力してほしいと願う。

この本が話題となった時期、内容を重く受け止めた国はあったのだろうか?真剣に、また具体的に改善策に取り組んだ国はあったのだろうか?果たして日本はどうだったのだろうか?「へぇ~、そうなんだ~」で、終わってしまったのだろうか?

話題に上っていた時に興味を示さなかった私が意見するのも矛盾しているが、国単位で動けないのなら、個人でできることから地球のことを考えた取り組みをしていかなければならない時期にきているのだと思う。

まずは、現状を知ることから始めてみるのがいいだろう。そして、一人でも多くの人が、関心を持ち、何らかの行動に移せたら、笑顔が戻る人々が大勢いることだろう。

もっと取り組みの幅を広げていくことを決意した、本との出会いだった。

 

 

 

 

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コメント

わたしもその本は数年前から知っていました。我が家では
1人あたり2台のパソコン所有率です。これって贅沢すぎですかね。最も車は燃費の良い安いのを持っています。省エネを考えています。
この記事とSponsored Linkのギャップが気になります。

投稿: TORIO | 2007年7月 1日 (日) 10時36分

私も、この本を図書館で借りてきて子供といっしょに読みました。
淡々と書かれた事実を目にして、涙がこみ上げてきました。

食べることにも困らず、学校にも行けて、
家があって、家族があって。
そんな環境で生きているのに、
何か満たされていない感じがするのは、なぜだろう・・?

私たちの「幸せ」の定義が、間違っているのかもしれません。。

本当は、今、こうして生きていることだけで、私たちは「幸せ」で、ありがたいことなんですよね~!!

素敵な本のシェアをしてくださって、感謝です☆

ありがとう!!!

投稿: マコちゃん | 2007年7月 1日 (日) 11時21分

はじめまして。
私はこの本一冊だけ読んだことがあります。
昨日はテレビでやっていました。
けれどみませんでした。
なんだかもう、つらすぎて。

よく個人で気をつければ、
と言いますが、本当でしょうか。
ごみの分別とかしても、分別した先の業者などで
きちんとリサイクルしていない、
たとえばペットボトルのリサイクルには
非常にお金と石油が必要になり
かえって無駄が増える、という本を
最近読みました。

それよりも国単位で、拝金主義みたいな
考え方を改めて、真剣にこの国とまた
他の国の未来を守ろうとしなければ。
自分さえよければ、自国さえよければ
という考え方は、問題があると思います。

投稿: とき | 2007年7月 1日 (日) 11時36分

困っている人たちを助けたい、という心を持っている人は世の中に沢山いると思います。決して、自分さえよければ、という人間が多いわけではないと思うのです。

ほんの一握りの心無い人たちが起こす事件がTVで大きく報道されたりすると、世の中には自分勝手な人が多いみたいに錯覚するかもしれないけれど、皆が幸せを感じる世の中になってほしい、って思っている人のほうが、ずっとずっと多いと思います。

私は、TVのニュースなどで、もっと、良いニュース、幸せな気持ちになるような話題を取り上げていって欲しいと思います。

そして、誰かのために手を差し伸べる、といった思いやりを、自然に表に出せるような環境であったり、雰囲気を皆で作っていけるようになるといいなぁ、と思います。

こういう温かい想いが、国をリードしている人たちにも届きますように。。。

投稿: エンジェルハート | 2007年7月 1日 (日) 13時27分

TORIOさん、はじめまして。
この本は話題になった時には、話題になりすぎていたので、「後で読もう」と思っていた本です。ひねくれているでしょうか?
私も2台のパソコンを自分だけのものとして使用しています。必要に迫られて2台買ったわけではないので、贅沢と言われれば、贅沢なのかもしれませんね。
でも、本当に贅沢なのは、まだ使えるものを捨てて、新しいものを購入する姿勢です。パソコンのOS、しばらくはxpを使い続ける予定です。
燃費の良い燃料を使う心がけは褒められることだと思います。世の中に、もっともっと環境のことを考えた省エネ商品が登場することを願っています。

投稿: TORIOさんへ | 2007年7月 1日 (日) 17時39分

マコちゃんさん、はじめまして。
「幸せの定義」は、人それぞれなのだと、この本を読んで感じました。今日一日生き延びられたと思うだけで幸せだと思える人、食べる物が少なくても家族と一緒にいられるだけで幸せだと思える人、貧しくても学校に通えるだけで幸せだと思える人。
反対に、大学に行ってもろくに勉強もしないで時間を無駄にすごす人もいます。そんな人に限って、自分は幸せなのだと感じられずに、悩みが多かったりするのです。
知らないがゆえの幸せもあっていいと思います。途上国の人々は先進国の人々の生活を知らないでしょう。知ったとしても、「羨ましい」という感情は起きないような気がします。
上を見ればきりがありません。自分が置かれた環境の中で、幸せを感じ取れればいいのではないでしょうか?人と比べる必要はないのです。助け合いの精神は必要だとは思いますが。
学校で、生きていく上で最小限必要なのは「衣・食・住」だと教わりました。こられのものは生きている人には「ある」ことが約束されているものなのだということが前提だったように思います。でも、これらのものを持っていない人々が、天文学的な数字ほどに、この地球上にいるということに驚かされます。自身の無知に、殴られたような気がしました。

投稿: マコちゃんさんへ | 2007年7月 1日 (日) 18時10分

ときさん、はじめまして。
そうですね。リサイクルは意外とお金がかかるものなのですよね。飲み物がガラス瓶から紙パックへ移行したのも、ガラス瓶を洗う際に大量の水が必要となるからだと聞きました。資源のことを考えると、本末転倒ですね。
ドイツでは未来の子どもたちのために、環境を守ろうとする動きが活発です。かなり前からだと聞きます。大学でも学生は自分のコップを持参して、お茶やコーヒーを飲んでいるそうですし、ワインなども持参した容器に移しかえて売ってもらっているそうです。
日本でもビニール袋の有料化が検討されていましたが、どうなったのでしょうか?一時期、お酒や調味料などの量り売りをするスーパーやデパートも現れましたが、増える傾向にはなさそうですよね。国民の関心のなさが窺えます。
国単位で環境問題に取り組むことも早急に必要ですが、やはり一人ひとりが関心を持ち、自分にできることをしていかなければならないと思います。

投稿: ときさんへ | 2007年7月 1日 (日) 18時25分

エンジェルハートさん、はじめまして。
私も、テレビのニュースで、ほのぼのとするような、「平和だなぁ」と思えるようなニュースをもっと取り上げてくれればいいのになぁと思います。
でも、実際には凶悪犯罪のニュースばかりに力を入れて放送されているような…。人間というのは人の不幸が好きな動物だと聞いたことがありますが、こうも犯罪や人の不幸ばかりの内容だと、知恵をつけてマネをする人も出てくるでしょうし、社会全体が不穏な空気に染まってしまうような気になります。
災害や事件の情報提供は必要でしょうが、教育的な番組編成にも力を入れてほしい気はしています。
日本人はボランティア精神に欠けている(関心を持っていない)人が多いですね。無償で助け合う気持ちを育む環境作りがもっとなされるといいと思います。

投稿: エンジェルハートさんへ | 2007年7月 1日 (日) 22時58分

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