やっと入手『重要事項説明書』
不動産会社へ出向いた。もちろん、重要事項説明書をもらいにである。何と言ってくるかわからない。「売主の不動産会社からはもらっていない」と言われたら、どちらを信じてよいかわからない。売主の不動産会社は送ったと言うのだから。
今日は契約するか否か、契約するならいつにするのか、返事をしなくてはならない日。不動産会社の担当者は、私の顔を見るなり、契約についての返事を持ってやって来たと勘違いし、笑顔で迎えてくれた。その笑顔をぶち壊してしまうが、言わなければならないことは言わなければならない。
「欲しいと言っていた、重要事項説明書がなかったんですけど…。だから、契約日をいつにするとかは言えなくて…」遠慮がちにそう言った。担当者は「えっ?」という表情。管理規約やパンフレットはあったが、一番欲しい重要事項説明書がなかったことを説明した。
「欲しいと言っていたのは管理規約のことかと思いました」と担当者は困惑気味に言った。「契約書を兼ねているので、契約日当日にお渡しするものなのです。売主さんの個人情報も掲載されていますから」と。
重要事項説明書と管理規約との勘違いである。売主の不動産会社からは、やはりFAXで重要事項説明書はもらっていたらしい。高額な不動産を購入しようとしている時に、勘違いは許されない。付き合いの浅い不動産会社なら、文句の一つも二つも三つも言うところだが、今までにもお世話になっているので、半分も文句は言えなかった。しかし、重要事項説明書を読まずに契約はあり得ないので、契約するか否かの回答は明日に延期してもらった。
重要事項説明書に記載されている内容を、その場で簡単に目を通した。宅建の資格を所持していない担当者なので、記載事項の全てを説明できるわけではなく、二人で頭を捻る項目もあった。そういった個所は、今夜ゆっくり考えたいと思う。
残業を終え帰宅した夫に、重要事項説明書を見せた。不動産会社で説明を受けた内容を夫にも説明した。彼は夜遅くまで、もっと早く手元に届くはずだった書類に目を通していた。
二人で出した結論は、「来週、契約をしよう」だった。寝室に窓用エアコンしか取り付けられないことや、海が近いゆえ洗濯物を長時間干すことができないことなど、気になる点もあるが、価格と街の雰囲気とその他の条件がやはり今以上の物件は今度出て来ないだろうと思われるので、決心した次第。5年後、10年後、後悔していないことを祈るだけ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント