海の見えるマンション
購入しようとしているBマンションへ、2回目の内見に訪れた。居住中のため、何回も訪れるのは気が引けたのだが、売主さんが「1回見ただけで決めてしまっていいのでしょうか?」と心配されていると不動産会社の担当者から聞いたので、遠慮なく再度訪問させていただくことにしたのだ。何せ、私たちは1回の内見だけで、このBマンションの購入を決定してしまったのだから。申込書を提出している情報は、売主さんへも伝わっているに違いないから、心配されたようだ。
売主さんは、近くの新築マンションへ引越しされるので、Bマンションを売りに出したという。新築にばかり住めて羨ましい限りである。
今回はそれぞれの部屋のカーテンのサイズや、寝室にしようと考えている洋室にベッドが希望通りに置けるかなどを測定した。引越しは、売主さんの引越し先の新築マンションが完成する7月下旬が予定となっている。盛夏である。カーテンと冷房は、すぐにでも取り付けなけねばなるまい。たびたび訪問するのは、さすがに恐縮してしまうので、先に測ってしまおうというわけである。
帰り際、寝室にしようと考えていた部屋にはエアコンが取り付けられないことが判明した。正確には“窓用エアコン”は取り付けられるが、通常の横長タイプのエアコンが設置できないとのこと。高揚していた気分が、エアコン一つのために急に沈静してしまった。
Bマンションの今回購入予定の部屋は、リビングとその隣の和室から海を臨むことができる。リゾート気分に浸れそうな借景に惹かれたことは間違いないが、駅から徒歩3分という立地や街の雰囲気、マンション自体の造りや騒音などの問題などを加味して、将来の住まいに一番近いマンションであった。
しかし!
寝室にエアコンが設置できないのは大問題発覚である。
インターネットで“窓用エアコン”を探した。あまり見かけない商品なので、販売していないのではないかとも疑った。名の知れた大手電気店のネットショップでは検索が不可能だった。この時点で、“窓用エアコン”という名前を正式に知ってはいなかったため、検索バーにも正式名称を入力できずにいたから、なおさらである。
夫は夫婦別室案まで持ち出した。エアコン一つで、気に入ったマンションの購入を諦めるのは残念で仕方がない様子。私だって同様である。何でまた、そのような造りなっているのか、設計者に聞いてみたいと思うほどだ。
和室と洋室を造り替えて解決しようともした。リビングの隣に寝室があるのも、プライベートが守られないようで気に入らない。境の扉を開けていることで、リビングも広く見えるし、べランドの向こうの海も、生きてくるというもの。また、費用がかかるのも痛い。
いい案が思い浮かばず、購入が危ぶまれている。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント