銀行員の横柄な態度
住宅ローンをどこで組もうか、検討するために、資料集めに取りかかった。
まず、地方銀行のY銀行を訪ねた。案内されたフロアーでキョロキョロしてみたが、声をかけられるわけでもなく、時間が1分、2分、3分と過ぎた。あまりキョロキョロするのも、怪しまれると思い、カウンター越しに仕事をしていた女性に住宅ローンについて話を聞きたいと言ったら、担当者を呼んでくれた。
ピンクのシャツを着た40歳代と思われる男性は、パンフレットを出し住宅ローンの説明をしてくれた。金利について、どれほど優遇できるかの判断は、審査をしてみないとわからないと言われた。
高所得の人ほど金利が有利にできている制度に納得がいかなかった。年収500万円の人より、年収800万円の人の方が金利が有利なのだ。商売と言われてしまえばそれまで。弱者救済の金利設定になっていない社会の疑問に打ちのめされた。
年収が低いとそれとなく告げると、担当者の態度が一変した。「金のない人は客ではない」と言わんばかりの態度である。Y銀行は神奈川では有名な銀行。夫のメインバンクなので、ローンを組む確率が高かっただけにショックだ。銀行を出る時には、担当者の態度の悪さに、かなり憤慨していた。
次に労働金庫を訪れた。鼻であしらわれはしなかったものの、労金の融資の限度額である年収の8割以上の融資を希望していた私は、やはり「融資は厳しい」と言われてしまった。組合員は得だとか、購入価格ではなく、労金ならではの調査で購入予定マンションの査定をし、その価格の8割までが融資上限額となることなどの説明を受けた。今までも取引はなかったので、この時点で労働金庫の可能性は消えた。
最後に都市銀行であるM銀行を訪れた。フロアーにあるソファに腰かけてカウンターが空くのを待っていると、接客中の行員が私に気がついて、後方で手の空いている行員に声をかけて、私の話を聞くように指示しているのが目に入った。
対応してくれた行員に住宅ローンについて詳しいことを聞きたい旨を伝えると、パンフレットを持って来てくれた。相談には予約が必要で、その際には、様々な書類が必要であることが告げられた。不動産会社を通して、ローンの審査をしてもらう予定だったので、個人で相談しなくてはならないとなると厄介である。とりあえず、パンフレットをもらって帰路に着いた。
M銀行はY銀行と違って、かなり接客態度に好感が持て、それだけでM銀行に今回の件をお願いしたくなってしまった。金利はどちらもそれほど変わりがないのであれば、利用しやすい場所に銀行があるかないかが鍵となるだろう。
それにしても、今後の金利はどうなるのだろうか?35年先まで見据えることは、到底素人には不可能に近い。
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