ハワイの写真集で気分を良くし、様々な思い出が浮かんできたので綴っておこうと思う。
海外旅行は好きで、あっちこっち行く機会に恵まれた。中でもリピートしている唯一の渡航先がハワイ・オアフ島である。そして、初めての海外旅行もハワイ・オアフ島であった。
友人3人と真夏のオアフ島で泳いだのは、もう15年も前のこと。これが初ハワイ。後にも先にも、この時のワイキキビーチでの遊泳が唯一となっている。家族の誰も海外旅行の経験者がいなく、母が心配してくれたことをよく覚えている。ひったくりに遭わないように、持ち歩くバッグに工夫を凝らしたり、過剰に思える保険にも加入した。日本時間を気にしながら国際電話もかけた。初めての国際電話にドキドキした。
初めての海外旅行で、もちろん初めてづくし。いろいろ学んだ。
この時の旅行で、ある有名ショッピングセンターのバス亭でバスを待っている時、ひったくりを見かけた。日本人カップルの女性の方が狙われてしまったのだ。男性が追いかけたが、すぐに諦めた。銃でも所持しているかもしれないから、深追いしないで正解だったのかもしれない。ブランドものを袋を持っていると、狙われやすいと知った。
二度目のハワイ・オアフ島は、両親とともに。父の定年のお祝いに二人にハワイ旅行をプレゼントしたのだが、海外旅行をしたことがない者だけで行くのは心細いから着いて来てくれと言われ、同行したのだ。
オアフ島は日本語も通じるところが多く、英語が苦手な私でもあまり困ることはない。市バスに乗って、両親をパールハーバーとえひめ丸の慰霊碑があるカカアコ海浜公園(父の希望)へ連れて行ったり、ポリネシアカルチャーセンター、ノースショアなども巡った。
一番思い出に残っているハプニングは、初めてヒッチハイクをしたこと。カカアコ海浜公園からの帰り、父がカメハメハ大王像が見たいと言い出し、近いことから無料のオリオリバスに乗って向かったのだが、それほど近くまでは行けず、長距離歩くのが困難な父のためにヒッチハイクするはめになったのだ。日本人らしき男性に声をかけたのだが、日本語が通じず、少々時間はかかったが、カメハメハ大王像のところまで乗せてくれることに。ハワイの人の優しさに触れ、三人で感激したものだ。
三度目のオアフ島は、大学を退職した直後、自分への褒美として10日間滞在した。水族館へ行ったり、ダイヤモンドヘッドに登ったり、アラモアナショッピングセンターでショッピングしたり、客船でサンセットクルーズを楽しんだり、フラダンスショーを観たり、ハワイアンジュエリーを探し歩いたり…。一人は気ままでいい。好きな時に好きなところへ行けるし、予定をドタキャンしても、誰にも気を遣わなくていい。
一人旅ということもあってか、旅行中の日本人、現地人問わず、ナンパされた。日本人男性は、既婚者であったが、会社の同僚同士の旅行ということではめを外したかったのだろう。もう一人の日本人男性は、奥様同伴にもかかわらず、いろいろ話しかけて来て、奥様に睨まれていた。現地の人も、日本語ができるので無視できず困った。人が良さそうに見えるのだろうか。
四回目のハワイはオアフ島ではなく、ハワイ島のみ。ビッグアイランドと呼ばれているだけあって、周遊できないくらい大きい島だった。
新婚旅行だったので、ツアーには参加せず、どこへ行くにも二人で計画し、出かけた。夫の運転する車で、キラウェア火山やボルケーノの街を回り、プルナウ黒砂海岸でウミガメに出会った。富士山より高いマウナ・ケアの山頂からサンセットと世界で一番の星空観測をし、流れ星二つに永遠の愛を誓った。何にでも一生懸命だった夫の姿が目に焼きついている。新しい人生の指標となった旅行だった。
人生の転機に訪れたいと思う場所があることは、力になる。こういう場所があることを、心底幸せに思う。
大切な節目に訪れた思い出の地、ハワイ。大地と宇宙エネルギーを全身で感じられるハワイは、今注目のパワースポットである。大自然に身を委ねる心地良さは、病み付きになってしまう。きっと、今後も足を運ぶことだろう。
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